アゴニーアントはトランプを使った4人専用のトリックテイキングゲームです。作者は99やハムレット、ミニミゼールなどを手がけたデヴィッド・パーレットです。
アゴニーアントについて
使用するカード
通常のトランプ+ジョーカー1枚の計53枚です。
その他に各プレイヤーに17枚ずつのチップと専用のボードが必要です。
専用ボードは以下のサイトで公開されています。
Agony Aunt(アゴニーアント)| ゲームばっかりやってないで
カードの強さ
強 A K Q J 10 … 3 2 弱
切り札はありません。
ゲームの流れ
カードをシャッフルして、1枚を表向けます。もし、このときにジョーカーがでたらやり直します。
このカードはダンプカードと呼ばれます。ジョーカーはダンプカードのランク、スートとして扱います。
その後、各プレイヤーに13枚ずつカードを配ります。
ディーラーの左隣からリードを行います。以降は切り札なしのマストフォローのトリックテイキングです。
ボードには3×3マスがあり、ハートQやジョーカーなどが書かれています。それに当てはまるカードを獲得した場合、そのマスにチップを置きます。
チップが縦横斜めのいずれかにそろってしまった場合、さらに1枚チップを置きます。
これを手札がなくなるまで繰り返します。
ボードに置かれたチップは基本的には返ってこないのですが、以下の場合は戻ってきます。
- 全トリック獲得 ⇒ すべてのチップが戻ってきて再び17枚になる
- 1トリックもとらない ⇒ 同上(ただし、上記がある場合はなし)
- チップを置かなかった ⇒ 今までに失った半分のチップが戻ってくる(端数切り捨て)
全員がチップを持っていれば、ディーラーが左隣に移ります。
1人以上がチップがなくなってればゲーム終了で、もっともチップが残っている人の勝利です。
わかりやすく盛り上がるトリックテイキング
基本的にはトリックを取ることにメリットがないので、トリックアボイダンスですね。
ゲーム中にチップが目に見えて減っていくので、盛り上がります。
この手のゲームにしてはめずらしく、割と簡単にチップが戻ってくるので逆転も十分可能です。
今回は1人がチップをすべて失ってゲーム終了でしたが、その段階で2人が17枚保持という接戦でした。
4人専用ということと、チップが結構な枚数必要というのがネックですが、ボードゲームを遊んでいる人ならば、トークンか何かで十分代用可能です。
ちなみに今回はポーカーチップを使用しました。
別府さいさんのボードは、ダンプカードを置くスペースがあったり、ゲームの説明なども書かれているので、だいたいのルールが分かればその1枚だけでゲームができます。