5本のきゅうりは2~6人用のカードゲームです。7枚の手札があるのですが、勝敗に関係するのは最後の1枚だけという変わったゲームです。作者は電力会社やフルーツジュースのフリードマン・フリーゼです。
5本のきゅうりについて
カードの内訳は、1~15までの数字がそれぞれ4枚ずつの合計60枚です。他に、きゅうりのトークンが30個あります。
ランクは1がもっとも弱く、15がもっとも強いです。
カード中央には、きゅうりのイラストが描かれています。これは負けたときに取らなければならないきゅうりの数を表しています。中にはきゅうりではなく「2×」と描かれたものもあり、これが同時に出されていると、取るべききゅうりの数が2倍になります。
カードをよくシャッフルし、各プレイヤーに7枚ずつ配ります。残りのカードは、このラウンドでは使用しません。
最初のリードは、もっとも若いプレイヤーが行います。
まずスタートプレイヤーが好きなカードを1枚プレイします。そして時計回りに1枚ずつカードを出していくのですが、出せるカードには条件があります。
- すでに出されているカードの最大値以上のランクのカード
- 手札の中でもっともランクが低いカード
このどちらかしか出すことができません。
1枚ずつカードを出したならば、もっともランクが高い数字を出したプレイヤーがトリックを獲得します。同値の場合は後出し勝ちです。
トリックを獲得したプレイヤーが次のリードを行い、先ほどと同じ条件で手札がなくなるまで繰り返します。
5本のきゅうりでは、1~6トリックまでは何の意味もなしません。
勝敗に関係するのは7トリック目だけです。
7トリック目を取ったプレイヤーは、そのとき勝ったカードに描かれている個数のきゅうりを受け取ります。また、そのトリックの中で誰か1人でも「2×」を出していたら受け取るきゅうりが2倍になります。
以降のラウンドは、きゅうりを受け取ったプレイヤーがリードを行います。
5個を上回るきゅうりを受け取ってしまうとゲームから脱落します。
これを繰り返し、最後まで生き残ったプレイヤーの勝利です。
勝敗に関係するのは7枚目だけなんだけど……
ルールだけを聞くと「6トリックまでは何の意味があるの?」と思われそうですが、最後に向けて手札を調整していくのが、このゲームの醍醐味です。
手番でできることはトリック中の最大以上のカードを出すか、手札の最小のカードを出すかなのですが、どちらを選ぶかで残るカードが決まっていきます。
この選択が悩ましいところです。
手札運の要素はかなり強く、ダメなときは一方的に負けることも多いですが、上手くやりきったときの達成感はなかなかのものです。
ルール上は誰か1人が生き残るまでやることになっていますが、それだと結構長いので「誰かが脱落したら終わり」で遊ぶことが多いです。
山札が残るので、カウンティングの必要もありません。どちらかというとパーティー寄りのカードゲームです。
元になったのは、トランプで遊べる「きゅうり」というゲームです。こちらのルールはThe Game Galleryさんで公開されています。
⇒トリックテイキングゲーム:キュウリ