エルグランデは、スペインの大公となり、領土争いをする2~5人用のゲームです。プレイヤーはアクションカードによる特殊効果を駆使しながら、それぞれのエリアで得点を競います。
エリアマジョリティの名作で、立体的な塔のコンポーネントが特徴です。
エルグランデについて
各プレイヤーは、プレイヤーカラーのコマとカードのセットを受け取ります。カードには数字と補充できるコマの数が書かれています。さらに、秘密裏に場所を指定するための秘密ディスクを受け取ります。
ゲームボードには9つの地域+塔があります。また、得点トラックとラウンド表示も書かれています。
ラウンドでは、まずスタートプレイヤーから順番にカードを出していきます。このとき、すでに出された数字を出すことはできません。カードに書かれた数のコマをストックから補充します。
その後、出したカードの数字が大きい順にアクションカードを選び、ボードにコマを配置していきます。
コマが配置できるのは、現在キングコマが置かれている周辺のエリアのみです。キングコマはゲーム中に移動するので、同じラウンドであっても、置けるエリアが変わります。
また、ボードにではなく、塔にコマを入れることもできます。この場合、必ず何個入れたかを宣言しなければなりません。一旦入れてしまうと得点計算時まで確認不可です。
さらにコマを置く前後にアクションカードの効果を使用することができます。アクションカードは強力なものが多く、他の人のコマをボードから取り除いたり、移動させたりします。
ゲームは9ラウンドありますが、3・6・9ラウンド終了時に得点計算があります。得点計算時に何をするかはボードに描かれているので、その順番で処理していきます。
これを全9ラウンド行い、もっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
エリアマジョリティの代表作
ボードゲームのメカニズムとして、エリアマジョリティと呼ばれるものがあります。
エリアマジョリティとは、簡単に言うと陣取りです。
さまざまなエリアにコマを置いていき、そのエリアで多くコマを置いている人が支配権を得たり、勝利点を得たりします。他に有名な作品として、王と枢機卿があります。
エルグランデの特徴は、塔の存在です。
どのエリアに誰のコマが置いてあるかは一目瞭然なのですが、得点計算の前に塔に入ったコマが、いずれかのエリアに移動してきます。選ぶ場所は1箇所のみで、しかも一斉公開なので、誰がどこを選ぶのか読み合いが発生します。
これがこのゲームの盛り上がるところで
「え、みんなここなの?」
「よし、そこに置くと思った!」
「裏の裏をかいたつもりだったのにかぶった」
というように、それぞれの思惑がぶつかります。
ただ、1995年と古いゲームのため、直接攻撃要素が強いです。そのため、アクションカードで集中砲火を浴びてしまうと、大打撃を受けてしまいます。この辺は好みが分かれそうです。
それから得点トラックに一切数字が書いてないので、誰が何点なのか分かりません。
アクションカードはテキスト効果になっていますが、ラウンド開始時に使われるカードがすべて公開されるので、その都度説明していけば問題ありません。非公開の手札になるわけではないので、質問や確認がしやすいです。
そのエリアに一番コマを置いていれば○点という分かりやすいルールなので、それほどボードゲーム経験がなくても楽しめます。
ベスト5人のゲームなので、5人集まったときに、しっかりしたボードゲームを楽しみたいというときにオススメです。
タイトル | El Grande |
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発行年 | 1995年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 60~120分 |
デザイナー | Wolfgang Kramer, Richard Ulrich |
BGGリンク | El Grande | BGG |