今日は遊んだゲームがすべて初プレイという珍しい日だった。
ちなみにすべて3人プレイ。
マグヌム・サル

塩鉱山から塩を取ってきて、それを献上するゲーム。
ワーカーを置く要素はあるが、すべてのアクションがワーカーを置くわけでもない。
ということもあり、単純にワーカープレイスメントとも言いがたい。
人を雇ったり、道具を買ったり、水をくみ出したりと、アクションが直感的で分かりやすい。
資源となるのは、すべて塩だが、色が異なる。
ちなみに、茶色、黄緑、白とある。
白は2ラウンド目から出てくる。
水色は水で、塩を運搬する際に邪魔となる。
全3ラウンドを行い、終了時にお金を最も持っていた人が勝利。
最後に所有している道具の数によりボーナス点が加算される。
展開は非常に地味。
派手な効果などもほとんどない。
しかし、考えどころは多く、他の人の動きもしっかりとチェックしておく必要がある。
とりあえず、この手のゲームの基本として、序盤から人を雇って、鉱山までのネットワークをつなげていく。
中盤は順調にお金を稼いでいたものの、最後の最後で手持ちの塩と献上しなければならない塩の組み合わせが異なり、大きく点を逃してしまった。
じっくり遊ぶゲームで、とても楽しめた。
拡張も試してみたいところ。
コズミックエイデックス
3人専用トリックテイキング。
なかなかのイカレ加減(笑)
まず、スートが「トカゲ」「星」「カラス」「ハート」という謎の組み合わせ。
さらに手札を配り終わった後に、切り札が決定されるのだが、それによりカードの強さまで変わってしまうことがある。
さっきは「6」が最弱だったのに、今度は最強ということも。
そして、切り札がないという場合もある。
また、ゲーム開始時に1枚のカードが配られるのだが、それが各プレイヤーがゲーム中に使える特殊効果となる。
ちなみにこの特殊効果、4スート×9枚、つまり36枚すべてが異なる。
この特殊効果は1ゲームに1つずつのみなので、1回のゲームで3種類しか登場しない。
そのため、毎ゲーム全然違う展開になり得る。
ゲーム自体はマストフォローのトリックテイキングなのだが、通常と異なるのが、切り札はスートを無視して出すことができるという点。
普通のトリックテイキングならば、そのスートを持っている限り、必ずフォローする必要があるが、それを無視して切り札を出すことができる。
トリックテイキング中、各カードには得点が設定されている。
この配点もそのときのルールによって異なる。
この得点の順位が1位か3位ならば1点が入る。2位は0点。
あるいは、1位の点数が100点を超えてしまうとバーストして、2位と3位が1点ずつ。
もし全トリックを取れば、その人が2点で、それ以外は0点となる。
この点数が7点になれば、ゲームに勝利する。
恐らくこれだけ読んでも何が何だか分からない人も少なくないだろう。
トリックテイキング好きの人ならば、特異さがよく分かるかもしれない。
何と言っても厄介なのが、カードの強さと、それぞれの配点が毎ラウンド変わってくること。
そのため、逐一ルールについて確認する必要がある。
これはリファレンスがないと、ちょっとやってられないレベル。
逆にそこを乗り越えてしまえば、かなりの面白さ。
以前から自分でも所有していたのだが、ルールの複雑さ故、出すのを躊躇っていた。
けれども、この際リファレンスを作ろうかと思わせる面白さがあるのは確か。
ただし、人を選ぶのは間違いない。
アサラ

材料を買い付けて、塔を建てていくゲーム。
カードを使ったワーカープレイスメントのような感じ。
アクションスペースにカードを配置することで、そのアクションが行えるのだが、置けるカードはすでに置かれている色のカードでなければならない。
いわゆる、トリックテイキングで言うところにマストフォロー。
ただ、その色を持っていない場合でも任意の2枚を組み合わせることでアクションが可能。
手札は配りきりなので、これをするとアクション数が減ってしまうデメリットがある。
見た目に反して、やることは非常にシンプル。
全4ラウンドあったのだが、特に誰かが長考することもなく、淡々と進行していった。
ボードゲームの導入として用いるのにはいいかもしれないが、じっくり腰を据えて遊びたい人には物足りないかもしれない。
デロンシュの画商

こちらは全員が初プレイということもあり、最初に全員でルールを確認。
簡単に説明すると、絵を買って、それを顧客に売る。
それで1番お金を稼いだ人が勝ち。
コンポーネントは絵のタイル、顧客カード、紙幣とある。
絵には、絵の種類、作成された年代、作成された国、大きさなどが書いてある。
実在の絵なので、作者とタイトルも書かれているのだが、こちらはゲームには使用しない。
面白いのが、自分で顧客カードを出して、絵を売ろうと思っても、それが自分で売れるとは限らないところ。
たとえば、「肖像画で、より古いもの」という顧客カードが出されたとする。
そうしたら、出した人の左隣から、それに当てはまる絵を出していく。
もちろんなければパスだし、別のところで売りたいと思ったらパスしても良い。
その条件に最も当てはまった人が絵を売ることができる。
これがなかなか面白い。
これで売れると思ってだしたのに、他の人に負けるということがよく起きる。
安く買って高く売るというシンプルなルールで、非常に分かりやすい。
ただ、惜しむらくは文字がドイツ語でしか表記されていないところ。
そのため、毎回対訳のリファレンスとにらめっこする必要がある。
英語ならばまだピンとくるのだが、ドイツ語はハードルが高い。
先ほども述べたようにルール自体は非常にシンプルなので、この絵が日本のアニメや映画などだったら、分かりやすくて、もっと盛り上がりそうな気がした。
絵がきれいなので、シールを貼るのはもったいない感じ。
ロンド
ボードが両面あるのだが、展開が派手になるという赤の方で遊んでみた。
まず目を惹かれるのがコンポーネントのすばらしさ。
丸いタイルにはしっかりとした重量があり、手触りがいい。
ヘックメックのタイルのような材質といえば、分かる人には分かるかもしれない。
また、そのタイルを立てるスタンドもしっかりしていて、各自が持っている枚数は分かるのだが、持っている色は分からないように作られている。
これにも、とても感心した。
ゲームはボードにタイルを置くことによって、得点を得る。
それを繰り返していき、ボード上の黒いマスがすべて埋まれば終了となる。
手番にすることは、タイルを置いて1枚補充するか、置かずに2枚を補充するかのどちらか。
置く際は1度に何枚置いてもいい。
さらに同じ場所に何枚も置くこともできる。
たとえば、緑4の場所に、緑のタイルを3つ置けば、12点となる。
タイルは裏にして置くこともできるが、この場合は得点はなし。
これは先のマスに自分が置きたいときにする。
ボードがカラフルで見た目にも楽しく、ルールも簡単なので、ボードゲーム初心者でもすんなり遊べそう。
ちょっとした場つなぎにも活用できそうで、何かと重宝しそう。
これは自分でも持っておきたい。
本日の感想
すべてが初プレイだったので、とても新鮮だった。
しかも今回は、すべてが佳作揃いで、「んー……」と感じるようなこともなかった。
コズミックエイデックスは、トリックテイキング好きならたまらないような気がする。
ただし、何かしらの参照情報は必須だろうなぁ。
少なくともゲームごとのカードの強さと、配点は簡単に分かるようにしておきたい。
ロンドはゲーム自体もさることながら、コンポーネントにとても惹かれた。
数字さえ分かればできるので、小学生でも問題なさそう。
マグヌム・サルはシブい。
派手さはないものの、ボードゲームを遊んでいる感がしっかりとある。
人の動向をうかがいつつ、アクションを考えなければならないので、頭も使う。
発売はそこまで古くないのだが、非常に古典的な印象。
かなり充実したラインナップであった。