ダイスゲームやカードゲーム、ボードゲームなど、さまざまなゲームを手がけているトム・レーマン(Thomas Lehmann)の特集です。
1846(2005年)
18××、または18系と呼ばれる鉄道ゲームの1つです。
鉄道会社を運営し、ゲームボード上に線路をつなげていき、株券に対する配当を行います。会社の経営権は株式の所有数で変わるため、ゲーム中に他のプレイヤーに移ることもあります。
18系の中ではプレイ時間がかからないと言われているゲームですが、わたしが初めてプレイしたときは5時間半以上かかりました。
基本ルールは決して難しくないのですが、ゲームが進行するにつれて細かい処理がいろいろあるため、初回はどうしても時間がかかります。
王への請願(2006年)
できるだけ多くのゾロ目をそろえるダイスゲームです。
規定のダイス目をそろえることで、さまざまなカードが獲得できます。カードの効果を使うことで、ダイスの数を増やしたり、ダイスの目を増減したりできます。それにより、とにかくたくさんのゾロ目が出せるように強化していきます。
最大で12個すべてがゾロ目という、現実的には、まずありえない状況が訪れるため、なかなか壮観です。
もともとは絵画調のイラストでしたが、現行の日本語版は擬人化された動物のイラストになっています。
レース・フォー・ザ・ギャラクシー(2007年)
さまざまなカードをプレイすることで拡大再生産していき、自分の銀河帝国を巨大化させていくゲームです。
全員が同じ組み合わせのアクションカードを持っています。ラウンド開始時に、その中から1枚を選び、一斉に公開します。
ラウンドでは誰かに選ばれたアクションだけを行います。誰も選ばなかったアクションはスキップされます。また、そのアクションを選んだ人にはボーナスがあります。
カードのコストは、手札のカードです。手札からカードを捨てることでカードをプレイしていくため、効率良く手札を増やしていくことが重要です。
2007年に発売されたゲームですが、2021年に第2版の日本語版が発売され、再び注目を集めています。
ロール・フォー・ザ・ギャラクシー(2014年)
レース・フォー・ザ・ギャラクシーのダイスゲーム版です。
レース・フォー・ザ・ギャラクシーではアクションカードを自分で選びましたが、ロール・フォー・ザ・ギャラクシーでは出た目をプロットすることでアクションを実行します。
大まかな流れはレース・フォー・ザ・ギャラクシーと同じのため、そちらの経験があればプレイしやすいです。ただし、処理がちょっとややこしいため、これ単体で見ると決して分かりやすいとは言い難いです。
拡張セットも出ているのですが、日本語化はされていません。
ファラオの恩恵(2015年)
2006年に発売された王への請願のリメイクにあたります。
ダイスを振って、目を確定という流れは同じなのですが、サプライのタイルのバリエーションが増えました。(王への請願は毎回同じサプライです)
また、ダイスも1~4、3~6といった特殊な目のものが増えています。
ニュー・フロンティア(2018年)
カードゲームであったレース・フォー・ザ・ギャラクシーのボードゲーム版です。
レース・フォー・ザ・ギャラクシーでは全員が同じ構成のアクションカードを持っていましたが、ニューフロンティアでは場に並んだアクションを1枚ずつ選ぶ形になっています。
レース・フォー・ザ・ギャラクシーはサンファンに近かったですが、ニューフロンティアはプエルトリコに近くなっています。
円形のタイルを個人ボードにはめ込んでいくため、見た目はだいぶ違います。
また、レース・フォー・ザ・ギャラクシーでは裏向きに置いたカードが製品でしたが、ニューフロンティアではちゃんと製品キューブがあるため、直感的に分かりやすくなっています。
レス・アルカナ(2019年)
8枚のデッキで10点を目指すゲームです。
アーティファクトカード8枚のデッキに、個別能力となるメイジカードを持ちます。また、ラウンドごとにさまざまな効果をもつマジックアイテムを使うことができます。
資源となるエッセンスを集め、それを使ってカードをプレイしたり、得点化したりしていきます。
ラウンド終了時に誰かが10点を越えていればゲーム終了です。
国内での人気も高く、拡張セットも日本語化されています。