ニューフロンティア レース・フォー・ザ・ギャラクシー ボードゲームは探査、発展、生産といったアクションを行い自分の宇宙国家を発展させていく2~5人用のゲームです。誰かが選んだアクションを全員で行い、選んだ人だけがボーナスを得るヴァリアブル・フェイズ・オーダーを採用しています。
プエルトリコからニューフロンティアへ
ヴァリアブルフェイズオーダー(アクション選択システム)の代表作といえばプエルトリコです。BGGで長きに渡って1位に君臨し続けたゲームで、遊んだことはないまでもタイトルを聞いたことがある人は多いでしょう。
そのプエルトリコをカードゲーム化したものがサンファンです。
そして、サンファンをより複雑化してゲーマー向けにしたのがレース・フォー・ザ・ギャラクシー(RftG)です。厳密な派生ではありませんが、システムが似ているためRftGは「宇宙サンファン」などと呼ばれることもあります。
さらにそのRftGをボードゲーム化したものが、このニューフロンティアです。
つまり、プエルトリコ⇒サンファン⇒RftG⇒ニューフロンティアと、ボードゲームからカードゲームになり、再びボードゲームに戻ってきたことになります。
ニューフロンティアについて
レース・フォー・ザ・ギャラクシー ボードゲームといったサブタイトルからも分かる通り、RftGと似ている部分が多いです。探査、発展、生産といったアクションやタイルのイラストからRftGを思い浮かべる人も多いはずです。
各プレイヤーは個人ボードを受け取ります。ボードにはコロニーが1つ描かれています。これはボードごとに異なるため、初期個別能力のような扱いです。
ボードの周りには惑星(円形)を8つまで置けるようになっており、ボード状には発展タイルが置けるようになっています。
発展タイルはサプライとして並べておきます。各タイルの枚数はプレイ人数によって異なります。惑星タイルはすべて袋の中に入れておきます。
7枚のアクションタイルを並べます。
アクションタイルにはアイコンと実行するアクション、選んだ人だけが受けられるボーナスが書かれています。
ゲームの流れ
スタートプレイヤーが好きなアクションタイルを選びます。
選んだタイルを下にずらします。
アクションタイルを選んだならば、そのアクションを全員が行います。その後、次の人が残ったアクションタイルの中から1つを選び、同様の手順を繰り返します。
一巡するとラウンド終了です。ずらしたタイルを再び元に戻し、またスタートプレイヤーからタイルを選んでいきます。
アクションの種類
孤立主義の選択 | アクション:なし ボーナス:2金 |
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発展 | アクション:発展タイルを1つ建設 ボーナス:コスト1軽減 |
探査 | アクション:惑星タイルを1枚獲得 ボーナス:さらに1枚獲得 |
移住 | アクション:植民者2を得る or 植民を1回行う ボーナス:アクション前に植民者1を得る |
生産 | アクション:各惑星で生産 ボーナス:単発惑星1つで生産 |
交易・消費 | アクション:製品を1つ売却、消費アクションの実行 ボーナス:1点 |
外交使節の派遣 | アクション:なし ボーナス:スタートプレイヤーになり1点獲得 |
ゲームの終了
いずれかの終了条件を1つでも満たすと、そのラウンドを最後まで行いゲーム終了です。
- 7枚目の惑星に移住
- 10枚目の開発タイルを建設
- 勝利点チップがなくなる
- 移住者コマがなくなる
得点計算を行い、もっとも勝利点が多いプレイヤーの勝利です。
かなり遊びやすくお手軽に
RftGと比べるとかなり分かりやすいです。そのため、RftG経験者ならば簡単な説明で遊ぶことができそうです。
今回は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで1時間40分ほどでした。初回ということで、すべての発展タイルを説明していったため時間がかかりましたが、2回目以降は1時間ほどで終わりそうです。想像していたよりもプレイ感は軽いです。
惑星タイルは規定枚数を袋から引き、すべて公開してから選ぶため、その都度説明すれば問題なさそうです。
惑星は獲得しただけでは効果をもたらしません。獲得して、さらに植民することで初めてアクティブになります。植民にはお金を支払うものと、軍事力が必要なものがあります。また、1つか2つの植民コマが必要です。
今回わたしは軍事特化で、とにかく力技で植民を進めていきました。そのため、生産力がほぼなく、他の人が生産や交易を選んでもすることがなくなりました。何度もそういうことが続いたので「これはよくなさそうだな」と不安に感じたのですが、終わってみるとそれほど悪くはなく2位でした。
1位の人はとにかくお金を稼ぎ、それで発展タイルを購入して勝利点を集めていました。
勝利点以外をすべてカードでやっていたRftGに対して、ニューフロンティアはアクションタイル、発展タイル、製品キューブと役割ごとに分けられたため、とても分かりやすいです。手札がなくなり非公開情報がなくなったため、プレイ中のアドバイスもしやすくなりました。
間違いなく遊びやすくはなっているのですが、RftGに慣れたプレイヤーだと物足りなく感じそうな気もしますね。
タイトル | New Frontiers |
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発行年 | 2018年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 45~75分 |
デザイナー | Thomas Lehmann |