呪術トリックは3~4人用のトリックテイキングゲームです。トリックに勝つと、そのカードのスートに呪われてしまいます。呪いが重なると得点がどんどんなくなってしまいます。上手く呪いを避けて、高得点を取ることを目指します。
呪術トリックについて
カードは4スート、1~14の合計56枚です。4人で遊ぶ場合は4スート、3人で遊ぶ場合は3スート使用します。
ゲームの流れ
カードを配る前に、4人のときは4枚、3人のときは3枚カードを抜きます。その後、各プレイヤーに手札を配りきります。
マストフォローのトリックテイキングです。切り札はありません。リードスートのもっとも大きな数字を出した人がトリックを獲得します。このとき、出したスートに呪われることがあります。
出したカードは呪いカードとして獲得したトリックとは別に分けておきます。以降、同スートでトリックに勝った場合、すでにある呪いより数字が大きいと呪いが移ります。(その人の呪いが上書きされる場合もあります)もとの呪いカードは裏向きにして獲得トリックに加えます。
もとの数字よりも低い数字だと呪いは移らず、そのままです。
呪いの解除
リードスートをフォローしており、その中で最小の数字を出した人は呪いを1つ解除することができます。ただし、リードプレイヤーは不可です。また、1のカードでも呪いを解くことはできません。
これを手札がなくなるまで繰り返します。
得点計算とゲームの終了
持っている呪いの数によって得点方法が変わります。
1スート | 同色のカードは得点になりません。 |
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2スート | 獲得したすべてのカードが得点になりません。 |
3スート | 獲得した瞬間にラウンドが終わり、プレイ人数に応じたマイナス点を受けます。 |
呪いがない場合は獲得したカードを1枚1点として計算します。
ミゼール(0トリック)の場合は10点です。
4ラウンド行い、合計得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
勝つと呪いを受けるトリックテイキング

呪いが移動するという点で、ボトルインプを思わせます。あちらは低い数字を出すことでボトルが移動しましたが、このゲームでは高い数字を出すことで呪いが移動します。
4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで30分ほどでした。
多くのトリックテイキングでは、手札の強さがそのまま結果につながります。呪術トリックでは、その辺りを何とかしようとする工夫がいろいろと感じられます。ただ、そうした要素をどんどんつけ加えていた結果、直感的に分かりにくいルールになっているように感じました。
強いカードを使うと呪われる、かといってトリックを取らなければ得点にならない。そういったジレンマを感じさせようとする意図は分かるのですが、そこまで到達するまではある程度の慣れが必要でしょう。
ゲームマーケットの紹介ページにトランプでプレイしても構わない旨が書かれているので、気になった方は遊んでみてもいいかもしれません。(ルールも公開されています)
タイトル | 呪術トリック |
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発行年 | 2019年 |
プレイ人数 | 3~4人 |
プレイ時間 | 20~30分 |
デザイナー | ろれるり堂 |
