サンドニは、資源を集めて建物を造る4人用のワーカープレイスメントです。ワーカー配置のコストは、あとになるにつれて安くなります。ただし、資源は次のラウンドに持ち越すことができないため、よく考えて集める必要があります。
サン・ドニについて
ゲームボードの隣に城壁カードの山と建物カードを置きます。建物カードはコスト5、6、7のカードから、それぞれランダムで1枚ずつ抜いて箱に戻します。残りの15枚はすべて並べて置いておきます。
各プレイヤーは初期ワーカーと初期資金を受け取ります。資金は資金カード上のコマで管理します。
ゲームボードに職場カード、影響力カードを配置します。職場カードには6個のアクションスペースがあり、それぞれのマスにコストが書かれています。実行できるアクションはゲームボードに描かれています。右上にあるモダンエイジには、まだ職場カードは置きません。
ゲームは4つのフェイズからなるラウンドを終了条件を満たすまで繰り返します。
ラウンドの流れ
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①収入フェイズ基礎収入、建物からの収入、影響力エリアからの収入、影響力カードからの収入を得ます。
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②アクションフェイズスタートプレイヤーから手番順トラックに従って1アクションずつ行います。パスしてしまうと、そのラウンドでは以降アクションできません。(ハードパス)
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③建設フェイズ資源の売却、建物カードの獲得、城壁の獲得を好きな順番で好きなだけ行います。資源は次のラウンドに持ち越せないので、残ったものは売却します。お金は次のラウンドに持ち越せます。
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④クリナップフェイズ6個目のアクションスペースにワーカーが置かれた職場のワーカーのみが手元に戻ってきます。ワーカーを戻したら、その職場カードを捨てて、新たな職場カードを置きます。このとき、モダンエイジカードがめくられたらモダンエイジのアクションエリアも使えるようになります。
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アクションの詳細
アクションはアイコンのみで分かるシンプルなものだけです。
お金や資源を得るものがほとんどで6個目のアクションスペースは、ワーカーを影響力エリアに配置します。影響力エリアに置かれたワーカーは手元に戻ってきません。
各影響エリアに最初に3個目のワーカーを置いたプレイヤーは影響力カードを獲得します。また、収入フェイズでは影響力エリアに置いたコマの数に応じて収入を得ることができます。
ワーカーを配置するコストは(そのマスの数字+それより左にあるワーカーが置かれていないマスの数字の合計)です。ワーカーが置かれるほどコストが安くなっていくため、後半は安いコストで強いアクションが打てるようになります。
ゲームの終了と勝敗
以下の3つの条件のうち、いずれかを満たしたら、そのラウンドのクリナップフェイズまで行いゲーム終了です。
- 職場カードが足りなくなる。
- コスト9の建物カードがすべて売り切れる。
- 城壁カードがすべて売り切れる。
ゲームが終了したら残っている資源をすべて売却し、得点計算を行います。
- 城壁と建物カードの得点
- 影響力エリアに置かれたワーカー1つにつき1点
- モダンエイジの影響力カード4点
- 影響力エリアに置かれたワーカーを合計し、その順位に応じて6点、4点、2点、0点
- 10金につき1点
合計得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
独自要素が強いワーカープレイスメント
ルール説明からゲーム終了まで1時間半ほどでした。
いろいろなワーカープレイスメントを遊んできましたが、その中でも個性的なワーカープレイスメントです。
アクションのコストがころころ変わったり、必ずしもすべてのワーカーが戻ってくるわけではないのが独特でした。
6個目のアクションのコストはカードにあるすべての数字の合計のため、なかなか選べません。そのため、前の方から徐々にワーカーが置かれていきます。ただ、自分が置くと後の方が有利になるため、置きたくないという心情もあります。かといって置かないことにはワーカーが戻ってこないため、「ぐぬぬ」と思いながら配置していきます。
また、建物を建てる順番はアクションをパスした順なので、どうしても欲しい建物がある場合は早めに見切りをつけてパスしなければなりません。1人残ってアクションを続けたとしても、作れる建物がなければ資源はムダになってしまうのも悩ましいです。
今回は青の資源を変換してどんどん城壁を買い集めていくプレイヤーと、コスト軽減の建物を利用して独自に強力アクションを行っていくプレイヤーの対決となりました。
実際にやってみると、終了条件はどれか1つだけというよりか、すべてが均等に満たされていく感じでした。今回は城壁がなくなりましたが、職場カードも残り1枚でしたし、コスト9の建物も1枚しか残っていませんでした。
後半、城壁を買いまくっていたプレイヤーの圧勝かと思われたのですが、終わってみると52対52対40対29で、コスト軽減のプレイヤーと同点でした。この辺のバランスもよくできていますね。
4人専用という制約はありますが、ワーカープレイスメントが好きな人にぜひ遊んで欲しいゲームです。