ガンジスの藩王は、ムガル帝国全盛期のインドを舞台にした2~4人用のボードゲームです。プレイヤーは藩王となり、領土を発展させながら、富と名声を集めます。時計回りに進む名声トラックと反時計回りに進むお金トラックを交差させたプレイヤーが勝ちという変わった勝利条件になっています。
ガンジスの藩王について
プレイヤーは個人ボードと初期資源になるダイスを受け取ります。個人ボードにはタイルを配置していき、そこに描かれたアイコンにより、収入が得られます。
ダイスはリソースとして使います。ダイスを獲得したときに振り、出た目がそのリソースの価値になります。アクションに応じて、要求される目が異なるので、必ずしも目が大きければいいわけではありません。
基本的なシステムはワーカープレイスメントです。
アクションの実行にはコストがかかるものがあります。そういったアクションは後でアクションを実行する方がコストが高くなります。
タイルの獲得には、コストとして要求されている以上のダイスを支払う必要があります。たとえば、オレンジ10ならば、合計で10以上になるようにダイスを支払います。上回ってもおつりは出ません。
アクションにはタイルを獲得するもの、個人ボードにあるアイコンに応じてお金を得るもの、特殊効果があるもの、ダイスを1つ支払って2つ得るもの、ダイスを1つ得るもの、ダイスを振り直すもの、船を進めるものなどがあります。
ボード上には川が流れており、そこに各自が船コマを進めていきます。マスにはさまざまなアイコンが描かれており、止まったところに描かれているものがもらえます。
また、お金や名声、川のマスにはワーカーが置かれているスペースがあり、そこを通過することでワーカーの数が増えます。
これを繰り返し、名声トラックとお金トラックをそれぞれ進めていき、初めに交差させたプレイヤーの勝利です。同じラウンドに複数のプレイヤーが交差させた場合は、コマ同士の差が開いている方の勝ちです。
各自が好きなことができるワーカープレイスメント
同じアクションでも複数のスペースがあるので、「それをやられるとマズい!」ということがほとんどありません。
「そっちがふさがってるなら、こっち行こう」というように状況に応じてアクションを選ぶことができます。ただし、タイルは同じ種類のアイコンを集めた方がいいので「あのタイルを取られるのは良くない」といった場合が出てきます。
一般的なゲームだと「名声点=得点」ということが多いですが、ガンジスの藩王ではあくまでも「交差させたプレイヤーが勝ち」なので、名声点が低くても勝利できます。そのため、あえてお金を集めまくって勝つということもできそうです。
個人ボードにタイルが置かれていき、それに応じてもらえるお金が増えていく拡大再生産になっているので、後半になると一気にペースアップします。そのため「まだまだかかりそう」と思っていたら、すぐに「あれ?次くらいで終わる?」となるので、どこで勝負をかけにいくかが重要です。
今回は基本ルールで4人で遊んでみました。
ワーカープレイスメントということもあり、やるべきことは分かりやすいです。ただ、アクションの種類が多いため、どの路線でいくのが効率がいいのかというのは何度かやってみないとつかめません。
ゲームとしては分かりやすいですが、情報量が多いので、ある程度ゲームに慣れた人向け用のゲームかなと思います。