グローリー・トゥ・ローマ(ローマに栄光あれ)は、古代ローマの復興をテーマにしたカードゲームです。1枚のカードに複数の使い方があるため、なかなか直感的には分かりづらいルールですが、さまざまなカードの組み合わせがあり、リプレイ性は高いです。
グローリー・トゥ・ローマについて
各プレイヤーはプレイマットを持ちます。このマットのどの方向に差し込むかでカードの意味が変わります。
基本的にはもっとも勝利点を獲得したプレイヤーがゲームに勝つのですが、カード効果として「ゲームに勝利する」ものもいくつかあります。
手番では、カードをプレイするか、ドローするかを選びます。
ドローする場合はカードを補充して終わりです。
プレイする場合は、アクションを実行するのですが、このとき他のプレイヤーも同じカードをプレイすることでアクションをすることができます。また、フォローをせずに、カードを引くこともできます。
これを1周したら、スタートプレイヤーが時計回りに移動し、同様の手順を繰り返します。
これだけだと、さほど難しくないルールのように思えますが、1枚のカードをさまざまな使い方をする上に、同じようで違うアクションがあるため混乱します。
アクションには、パトロン、労働者、建築家、職人、兵士、商人があり、またそれぞれが異なる資源でもあります。たとえば、青色のカードは商人であり、石材でもあります。
その上、各カードは建物として建てることもでき、そのときのコストやテキスト効果、得点など、1枚のカードにこれでもかというほど情報が書かれています。
建物を建てる場合は、建築家か職人でアクションをするのですが、建築家は在庫からカードを支払い、職人は手札からカードを支払うため、どっちがどんなアクションだったか迷ってしまいます。
一応、プレイマットにはフローチャートが書かれているのですが、それだけでルールを理解するのは非常に困難です。
しかも、説明書には「このゲームには実際にやってみて理解するは通用しない」といった旨も書かれており、なかなかに挑戦的です。
徐々に分かり始めるルール
どの方向でカードを使うかで効果が変わると聞くと「ラグランハ」を思い浮かべる人が多いかもしれません。グローリー・トゥ・ローマはその元ネタともいえるゲームです。
今回は4人で遊び、わたしを含めた2人は初プレイだったのですが、もう2人はかなり回数をこなしているため、何とかルールが理解できました。説明書だけでこのゲームを理解するのはなかなか骨が折れそうです。
建物効果は強力なものが多く「え?そんなのあり?」といったものも少なくありません。建てるとゲームに勝利するものもあるため、得点でリードしていても油断ならないゲームです。
建物は何十種類とあり、しかもすべてがテキスト効果なので、繰り返し遊んで理解できるタイプのゲームです。
面白いゲームですが、今から入手するのはかなり難しそうです。