Mottainaiは、グローリー・トゥ・ローマ(ローマに栄光あれ)を元にして作られた2~5人用カードゲームです。寺院の僧侶として資材を集め、作品を作り、観光客に販売します。グローリー・トゥ・ローマ同様、1つのカードに複数の使い方があるため、初めは何をどうしたらいいのか迷いがちです。
Mottainai(もったいない)について
各プレイヤーは寺院マットを受け取ります。カードをマットの上下左右どこに差し込むかで役割が変わります。
準備として、各プレイヤーに5枚ずつカードを配ります。さらに山札から1枚を裏にした状態で各マットの仕事スロットに差し込みます。
各プレイヤーは山札からカードを1枚ずつ引き、表にしてフロアに捨てます。このカードのアルファベット順で一番先のプレイヤーがスタートプレイヤーになります。
カードは大きく5種類に分けられ、54種類のテキスト効果があります。ゲームには54枚のデッキが2つ(内容が同じで背景が異なる)入っており、4人以上で遊ぶ場合は2つのデッキを混ぜて使うため、同じカードが2枚ずつあります。
カードは5色に分かれ、それぞれの色がアクションと資材を表します。
CLERK(販売員):紙
作業台のカードを販売に移動します。
MONK(修行僧):石
フロアのカードを助手に加えます。
TAILOR(仕立屋):布
好きな枚数のカードを山札の底に戻し、5枚になるまでカードを引きます。
POTTER(陶芸家):土
フロアのカードを作業台に加えます。
SMITH(鍛冶屋):鉄
作業台の資材を利用して作品を完成させます。
各手番には朝、昼、夜の3つのフェイズがあります。
朝
手札調整と作品の[朝]の効果が発動します。
そのラウンドで行いたい、アクションを仕事スロットに差し込みます。
昼
アクションフェイズです。左隣から順番に他プレイヤーの仕事スロットにあるアクションを実行していきます。最後に自分の選んだアクションを行います。
アクションにはカード効果以外に2つの基本アクションがあります。
作成
作業台の資材を利用して作品を完成させます。
祈祷
カードを1枚引きます。
カードのアクションを行わず、基本アクションとして行うこともできるため、たとえば他のプレイヤーが仕事スロットに鍛冶屋を差し込んでいたとしても、作成のアクションが可能です。
夜
作品の[夜]の効果が発動します。その手番に引いたカードが手札に入ります。(Mottainaiでは引いたカードは直接手札に入らず、待機エリアに裏のまま置かれます)
これを繰り返し、
- 誰かが、左か右どちらかに作品を5つ完成させる(4人以上の場合は6つ)
- 山札がなくなる
- カード効果
のいずれかでゲームが終了します。
得点計算を行い、もっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
ゲームが進むにつれて展開が加速
初めは何をどうすればいいのか見当もつかないのですが、カードの役割が分かってくると、だんだんとすべきことが分かってきます。
「これを完成させたいから、石を作業台に入れる」「陶芸家をもっと使いたいから助手を雇う」といったことが見えてくると、テキスト効果の意味も理解できるようになります。
そうはいってもルールが複雑なのは間違いなく、何度か遊んでみないと、なかなかコツはつかめないかもしれません。正直、その前に脱落してしまうケースも少なくないかもしれません。
今回は4人全員で初プレイだったのですが、ルール説明からゲーム終了まで1時間半ほどかかりました。ルール量は決して多くないのですが、どのアクションのときにどのカードがどうなるかが飲み込みづらいです。
ゲームが進み、ようやくみんなが何をすべきか分かってきたところで、一人が亀を完成させゲーム終了になりました。亀は条件を満たすことでゲームに勝利するため、それまでの得点がまったく意味がなくなります。そのため、「は? それズルくない? ようやくルール分かってきたのに」と不満の声が上がりました。
助手を雇うことでアクション数が増えるため、だんだんと展開が派手になっていきます。また、自分が選んだアクションは他のプレイヤーも使うことになるため、その辺りもしっかり考慮しなくてはなりません。
繰り返し遊んで覚えるタイプのゲームなので、とりあえず何回かやってみたいです。
派手なテキスト効果が飛び交うゲームが好きな人にオススメです。