マグレヴメトロは、線路タイルを敷設して、乗客を運ぶ1~4人用のゲームです。運んだ乗客によって個人ボードの能力が解放され、できることが増えていきます。
マグレヴメトロ(Maglev Metro)について
各プレイヤーは個人ボードとタイル一式を受け取ります。タイルはアクリル製になっており、他のタイルの上に重ねられるようになっています。
終了時に得点になるボーナスカードと初期のロボットを受け取ります。ロボットは鉄・金・銅の3種類です。
ゲームボードは両面仕様になっており、ルールに多少の違いがあります。
ゲームは終了条件を満たすまでラウンドを繰り返します。
各ラウンドはスタートプレイヤーから順番にアクションを行っていきます。最初は2アクションですが、能力を解放することでアクション数が増えていきます。
アクションの種類
Track(線路)
コストを支払い線路を敷設したり、取り除いたりします。他のプレイヤーの線路の上に重ねて置くことができます。
Move(移動)
列車を移動の数だけ、移動させます。最初は1区間ですが、最大で4区間まで移動することができるようになります。
Capacity(容量)
アクションではありませんが、列車が1度に運べる乗客数を表しています。
Pick up(乗車)
駅にいる乗客を列車に乗せます。対応する色の乗客を解放している必要があります。
Drop off(降車)
乗せている乗客を降ろします。ただし、駅の色と一致している必要があります。
Refill Station(駅への補充)
袋から乗客を引き、列車がいる駅に補充します。
Adjust(調整)
個人ボード上のロボットを再配置します。
Build Station(駅の建設)
新しい駅を建設します。建設する色の乗客を解放している必要があります。
Reverse Train(方向転換)
列車の進行方向を変更します。通常、列車は端から端まで一方通行で走り続けます。
これらのアクションは個人ボードに描かれています。対応するロボットをボードに配置することで、行える数が増えていきます。
アクション以外の場所
EXTRA Actions(追加行動)
手番数が増えます。最初は2手番ですが、最大で5手番まで増えます。
Unlock Passengers & Buld Station(乗客と駅の開放)
ゲーム中に4種類の乗客が登場します。対応する色の乗客を解放していないと、列車に乗せることができません。同様に駅も建てることができません。
Passenger & Link VPs(乗客&リンクの勝利点)
ゲーム終了時の乗客やリンクによる得点が増えます。
Bonus VP cards(ボーナスカード)
最初に配られたボーナスカードのうち、得点化されるのはここで解放している枚数になります。(最大3枚)
ゲームの終了
4色の駅がそれぞれ1つ以上建設され、手番の終わりにコマが入っている袋が空になると終了条件を満たします。
現在のラウンドを最後まで行い、もう1ラウンドを行ってゲーム終了です。
最終得点計算を行い、もっとも勝利点が多いプレイヤーの勝利です。
新しい鉄道ゲーム
鉄道系のボードゲームというと、蒸気の時代、18××などがありますが、それらとは一風変わったゲームになっています。
線路を敷いて、品物(乗客)を運ぶという点は同じですが、マグレヴメトロでは能力が解放されて、できることが増えていきます。そのため、拡大再生産的な一面があります。
今回は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで2時間半ほどでした。
ゲームには3色のロボットと4色の乗客が登場します。ちなみに舞台が近未来という設定のため、建設ロボットや技術ロボットなどが登場します。
3色のロボットは最初から運ぶことができるのですが、4色の乗客はそれぞれ解放しないと運ぶことができません。
また、どこに何色の駅を建てるかはプレイヤーが自由に選べるため、自分の都合の良いように線路を構築していくことが大切です。
線路を敷き、乗客を乗せて降ろし、個人ボードに配置というのが主な流れです。
その間に、敷ける線路の数を増やしたり、乗せられる乗客数を増やしたり、進めるマス数を増やしていきます。ただ、ロボットはそこまで潤沢にないため、すべての能力をバランスよく上げるのは、かなり厳しいです。
そのため、調整を使って、そのときそのときに合わせた能力に組み替えていきます。
どこから上げていくかがとても悩ましいゲームです。また、どんどんできることが増えていくため、ゲームの展開も早くなっていきます。ゲームの目的もわかりやすく、遊びやすいです。
気になったのがボーナスカードの内容で、これが噛み合うかどうかで得点差がだいぶつきそうです。
ボーナスカードは最大で1枚15点入るのですが「すんなりいけそう」というものから「ほぼ無理では?」というものまであります。また、色による条件もあるため、同じ色のボーナスカードが揃っていたほうが単純に達成しやすいです。
この辺りのバランスが、配りきりだとさすがに厳しいため、上級ルールにあるドラフトを採用したほうがよさそうです。
タイトル | Maglev Metro |
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発行年 | 2021年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 60~90分 |
デザイナー | Ted Alspach |
BGGリンク | Maglev Metro | BGG |