2021年に遊んだボードゲーム・カードゲームは、のべ約300タイトルでした。その中で、初プレイだったものは約150タイトルです。
今回はその中から印象に残ったゲームを10タイトルピックアップしました。
2021年ピックアップ10選
パークス:日暮れ(PARKS Nightfall Expansion)
パークスの拡張セットです。新しいカードが追加されるだけでなく、目標となるイヤーカードが刷新されました。
基本セットでは条件を満たせば2点・3点でしたが、拡張を入ると上限がなくなり、条件を満たせば満たすほど得点が上がるようになりました。
さらにキャンプ地タイルという選択肢が加わり、基本セットよりも手番でできることが増えました。
パークスが好きな人はもちろん、基本セットだけでは物足りなかった人にもおすすめです。
アルナックの失われし遺跡
デッキ構築とワーカープレイスメントを組み合わせたゲームです。
ゲームを通してワーカーは2個固定ですが、カードを増やすことで、できることも増えていきます。また、守護者を倒すことでアクションスペースが増えていくため、ボード上がどんどん開拓されていくワクワク感もあります。
さまざまな要素が上手くまとまっており、万人におすすめできるゲームです。
ソロルールもしっかり用意されているため、ひとりで遊ぶ機会がある人にもおすすめです。
パンナム(PAN AM)
航空会社の社長として、会社を運営したり、航路を確立したり、株式を購入したりしていくゲームです。
アクションは押し出し競りになっていて、より多くのお金を支払った人が実行できるようになっています。
独特なのが、自分の会社を大きくすることが目的ではなく、パンアメリカン航空に上手く航路を買い取ってもらうことが目標という点です。どの方面の航路をパンナムが買うかはダイスで決まるため、ほどほどに運要素があります。
飛行機のフィギュアが入っているため見た目にも楽しく、ルールも比較的シンプルなため、遊びやすいゲームです。
フルティコラ
ジャムを作るワーカープレイスメントです。
ラウンド開始時に選ぶアクションカードによって、使えるワーカーの数、使う順番、手番順、特殊能力が決まります。ワーカーも2種類あり、アクションスペースによって追加効果があったり、使用制限があったりします。
立体的な木の下にアクションスペースがあったり、トークンが果物を模していたりと、見た目の雰囲気も良いです。
基本はオーソドックスなワーカープレイスメントなので、ルール理解は難しくありません。慣れている人ならば1時間程度で遊べるため、中量級のゲームを探している人にもおすすめです。
キュビトス(CUBITOS)
ダイスによるデッキ構築のレースゲームです。
さまざまな効果があるダイスを振って、新たなダイスを購入したり、コース上のコマを進めたりしていきます。ダイスの振り直しができるのですが、振ったダイスがすべて空白の目になるとアクションができなくなってしまいます。
8種類のダイスがあり、それぞれに7種類ずつの効果があるため、組み合わせのバリエーションはかなり豊富です。
ビヨンド・ザ・サン
宇宙文明時代の派閥となって、科学を研究したり、経済を向上させたり、星系を植民地化していくゲームです。
アクションスペースがテックツリーのようになっており、前の技術を開発していないと、その先のアクションが選べないようになっています。また、先のアクションスペースは開発されるまで内容がわからないようになっているため、それなりに運要素があります。
さまざまな要素で得点を取ることができ、盤面のバリエーションも豊富です。ただし、カードがほとんどテキスト効果のため、慣れるまでは毎回読み込む必要があります。
Hii Fuu!!(ヒーフー)
4~5人用のトリックテイキングゲームです。
1ラウンドにつき9トリックを行うのですが、得点が入るのはちょうど2トリック取った人だけです。0~1トリックは得点が入らず、3トリック取るとゲームから脱落するようになっています。
マストフォロー・切り札なしというオーソドックスなルールで、遊びやすいトリックテイキングゲームです。新作トリックテイキングはどうしてもルールが複雑になりがちですが、シンプルかつとても悩ましいところが印象的でした。
ナナカードゲーム
2~5人用のカードゲームです。
同じ数字を3枚めくることを目指す神経衰弱のようなゲームなのですが、場札だけでなく、自分の手札や他の人の手札もめくることができるのが特徴です。
ただし、手札の場合、もっとも大きな数字か、もっとも小さい数字しか選ぶことができないため、手元でそろっていても自由に出すことはできません。
思わず「もう1回!」と言いたくなるカードゲームです。
ダイナソーアイランド
クローン技術で復元した恐竜のアミューズメントパークを作るゲームです。
フェイズごとにやるべきことが異なり、使用するボードも違います。ただ、何をすればいいかは対応するボードを見ればわかるため、そこまで複雑ではありません。
個人ボードにさまざまなアトラクションや恐竜が並んでいくため、見た目にも楽しいゲームです。カードによってゲームの長さを調整できるのもポイントです。
ブーンレイク
ブルームサービスやモンバサ、グレートウエスタントレイル、マラカイボなどを手がけたアレクサンダー・フィスターの新作です。
開拓者とともに、忘れられた地域であるブーンレイクで、インフラを整え、資源を集めて、家や集落を作っていきます。
アクションはタイルを選択して実行するのですが、選んだ人以外のアクションも決まるのが特徴です。
できることは多いですが、同作者の他のゲームと比べると、そこまでルールは複雑ではありません。その辺りを「物足りない」と感じるか、「このくらいで十分」と感じるかで評価が変わってきそうです。
選外で印象に残ったゲーム
コーヒートレーダーズ
さまざまなところでマジョリティを競う重量級ゲームです。
「○をすると~がもらえる」という要素が多く、どんどん拡大していくのが実感できます。ほぼ運要素がないゲームのため、じっくり考えるのが好きな人におすすめのゲームです。
マグレブメトロ(Maglev Metro)
線路を敷いて、お客を運ぶ、いわゆる鉄道系のゲームです。
お客を運ぶことで、個人ボード上の能力が解放されていき、できることが増えていきます。線路は他のプレイヤーの線路の上に敷け、追加コストなどもないため、早取りの要素はありません。
いかに効率良く客が運べるか、ルート構築が重要なゲームです。
サポテカ
手番がたった5回しかない中量級のゲームです。
カードを1枚出すことによって、手番順、コマを置ける場所、もらえる資源が決まります。その後、順番にアクションをしていき、それを5回繰り返すとゲーム終了です。
誰が何を選ぶかで得点が大きく変わってくる、インタラクション強めのゲームです。
2021年を振り返って
今回選ばれなかったものとしては「パイプライン」「オンマーズ」「クラウドエイジ」「アークライトカードゲーム」といった長時間かかるゲームが印象に残っています。
プレイ回数で見ると、「レースフォーザギャラクシー」「テラミスティカ」「アグリコラ」といった定番ゲームを繰り返し遊んでいました。
2021年に購入したものの、まだプレイに至っていないゲームもいくつかあるため、今後遊んでいきたいですね。