ダイナソーアイランドはクローン技術によって復元された恐竜のアミューズメントパークを作る1~4人用のゲームです。恐竜が多いほど、お客さんがやってきますが、リスクも高まります。脅威が警戒レベルを越えてしまうと、お客さんが食べられてしまうため、十分に注意が必要です。
ダイナソーアイランドについて
各プレイヤーは恐竜パークボード、実験室ボードとトークン類を受け取ります。
市場ボード、研究室ボード、得点ボードを並べ、市場ボードの隣に、改良タイル、アトラクションタイル、専門家カードをサプライとして並べます。
今回の目標カードと特別ルールを決めます。目標は短時間・通常・長時間の3種類があり、プレイ時間を調整することが可能です。特別ルールは、今回のゲームだけに適用されるルールです。
ゲームは終了条件を満たすまで、ラウンドを繰り返します。
ラウンドの流れ
ラウンドは5つのフェイズによって構成されます。
- 研究フェイズ
- 市場フェイズ
- 従業員フェイズ
- 入園フェイズ
- 調整フェイズ
フェイズ1:研究フェイズ
研究ボードを使用します。
各プレイヤーは1~3までの数字が書かれている科学者トークンを1つずつ使用してアクションを実行していきます。
DNA研究 | ダイスに描かれたDNA×科学者トークンの数字だけ、DNAを獲得します。ダイスによっては、展示場タイルを拡張したり、従業員コマを増やしたりできます。 |
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冷蔵上限を増やす | DNAの所有上限数を増やします。 |
レシピ獲得 | 恐竜レシピを獲得します。 |
パス | 科学者トークンを従業員置き場に移します。フェイズ3で従業員コマとして使うことができます。 |
すべてのプレイヤーが3アクション行うとフェイズ終了です。
フェイズ2:市場フェイズ
市場ボードを使用します。
専門家の雇用 | コストを支払い、専門家カードを獲得します。 |
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アトラクション建設 | コストを支払い、アトラクションタイルを自分の恐竜パークボードに配置します。 |
実験室改良 | コストを支払い、実験室タイルを自分の実験室ボードに配置します。 |
DNAの購入 | コストを支払い、DNAを購入します。その後、対応する列のタイルかカードを1つゲームから除外します。 |
パス | 2金獲得します。 |
すべてのプレイヤーが2アクション行うと、フェイズ終了です。
フェイズ3:従業員フェイズ
実験室ボードを使用します。
実験室ボードにあるタイルに従業員コマを配置して、アクションを実行します。ここで恐竜を復元したり、警備レベルを上げたり、展示場を拡大したりします。
改良タイルを買うことで、できるアクションが増えます。
フェイズ4:入園フェイズ
4つのステップを順番に行います。
A) 来客の到着 | 自分の興奮レベルの数だけ、袋から来客コマを引きます。 引いた愛好家コマ(黄色)1個につき、1金を獲得します。 |
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B) 来客の管理 | 自分の恐竜パークボードに来客コマを配置します。 配置しきれない分は、入口に置いておきます。 |
C) 恐竜脱走! | 脅威レベルが警備レベルを上回っていると、恐竜が脱走して、お客を食べます。値の差分だけ、恐竜パークボードにいるお客コマがなくなります。 パークにいるお客で足りなければ、入口にいるお客が食べられます。 食べられた1個につきマイナス1点です。 |
D) 得点計算 | 恐竜パークボードに残っている愛好家コマ1個につき1点が加算されます。 |
フェイズ5:調整フェイズ
以下の6つのステップを順番に行い、次のラウンドの準備を行います。
- 順番表の更新
- 市場の更新
- レシピ在庫の更新
- 従業員と科学者の回収
- 来客の退園
- 特別ルールの解決
目標カードの達成
目標カードに書かれている条件を達成したならば、好きなタイミングで目標カードの上に自分の会社トークンを置きます。
同じラウンドならば同時に達成することができますが、前のラウンドで達成されているものは選ぶことができません。
ゲームの終了
誰も会社トークンを置いていない目標カードが1枚だけになると、そのラウンドを最後まで行い、ゲーム終了です。
最終得点計算を行い、もっとも勝利点が多いプレイヤーの勝利です。
お客が喜ぶ恐竜パークを作る
個人ボードにタイルや恐竜コマが並んでいき、コンポーネントもカラフルなので、見た目にも楽しいゲームです。
フェイズごとにメカニクスが異なるため、慣れるまではどこで何をするのかちょっとわかりづらいです。
研究フェイズは、ワーカープレイスメントで、他のプレイヤーが選んだところは選べません。また、ワーカーに数字があるため、その値によって選べるところやもらえる数が変わってきます。
市場フェイズは、ドラフトで、サプライに並んでいるタイルやカードを順番に選んでいきます。
従業員フェイズは、ワーカープレイスメントっぽいですが、自分のアクションスペースに置くだけなので、邪魔されることなく、好きなようにワーカーを置くことができます。
入園フェイズは、袋から何を引くかで、もらえるお金や得点が変わってきます。厄介者コマ(ピンク)は、入園料を支払いませんし、得点ももたらしません。
フェイズごとに使用するボードが違うため、そこに集中すれば、そこまで難しくはありません。
今回は2人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで2時間半ほどかかりました。アクションの種類が結構あるため、初回の説明は時間がかかりそうです。また、タイルやカードがテキスト効果なので、読み込むのにも時間がかかります。
専門家カードがそこまで強くなかったので、お互いに最初は選んでなかったのですが、従業員コマを増やす効果があるため、序盤から選んだほうが良さそうな感じでした。
従業員コマは維持費がかからないため、序盤からどんどん増やしたほうが単純に有利に働きます。
恐竜を復元することで、お客がたくさん来るようになるのですが、その分、警戒レベルも上がってしまいます。なかなか警備レベルが追いつかず、最初の内は来たお客がみんな食べられていました。
フェイズでやることが違うため、先のことを考えていないと、「あ、お金ないや」となりがちです。今回わたしはDNAを用意していたにも関わらず、展示場を拡張できないため、恐竜が復元できないことが何回かありました。
1つ1つのやることは難しくないのですが、要素が多いため、最初はなかなか戸惑います。1度流れがわかってしまえばスムーズに進むため、初回は短時間ルールで遊んだほうがよさそうです。(ルールブックにおすすめの組み合わせが書かれています)
ゲームの終了条件となる目標カードがランダムで決まる上に、10個あるダイスは面の組み合わせが異なるため、どれを使用するかでも展開が変わりそうです。
ソロルールも用意されているため、1人で遊ぶのが好きな人にもおすすめです。
拡張の日本語化にも期待ですね。
タイトル | Dinosaur Island |
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発行年 | 2017年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 90~120分 |
デザイナー | Jonathan Gilmour, Brian Lewis |
BGGリンク | Dinosaur Island | BGG |