パンナムは駆け出しの航空会社の社長として、会社を運営したり、航路を確立したり、株式を購入したりする2~4人用のゲームです。確立した航路をパンナムに売却することでお金を得ます。
パンナム(PAN AM)について
ゲームボードの所定の位置にイベントカード、目的地カード、指令カードを置きます。
各プレイヤーはプレイヤーマットと初期資金、初期カードを受け取ります。目的地カードは公開で、指令カードは非公開です。
ワーカーとして使うエンジニアコマはプレイ人数によって異なります。
ゲームは全7ラウンドです。
各ラウンドは4つのフェイズに分かれています。
ラウンドの流れ
1.イベントフェイズ
イベントカードをめくり、その効果を適用します。
カードによって株価が変化します。
2.エンジニアフェイズ
エンジニアを入札トラックやアクションスペースに割り当てます。
前ラウンドで指令エリアにエンジニアを置いたプレイヤーが順番にエンジニアを配置していきます。
次にスタートプレイヤーから順番にエンジニアを配置していきます。
入札トラックはより高い金額の位置に置かなければなりません。また、金額を超されてしまったコマは、そのプレイヤーの手元に戻ります。
アクションの種類
A 空港 | マップ上に空港を配置します。 |
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B 目的地 | 目的地カードを獲得します。 |
C 飛行機 | 新たな飛行機を獲得します。 |
D ルート | 目的地カードや空港、飛行機を使って新たなルートを確立します。 |
E 指令 | さまざまな効果をもつ指令カードを1枚引きます。 次のラウンドで先にエンジニアが置けます。 |
競り負けて手元に戻ってきたコマは次の手番で再び配置することができます。
こうして全員がコマを置ききるとフェイズ終了です。
3.解決フェイズ
Aから順番にアクションを解決していきます。
アクションを実行する際に入札した金額を支払うことになります。その際、所持金が足りなければ手持ちの株を売却しなければなりません。
4.パンナムフェイズ
パンナムが航路を拡張します。ダイスを振って、どの方面に拡張するかを決めます。
対応する場所に自分の航路がある場合、売却してお金を獲得します。
収入ステップ
プレイヤーマットの収入トラックに応じてお金を得ます。
株式ステップ
スタートプレイヤーから順番に株式を購入していきます。
ゲームの終了
7ラウンドが終わるとゲーム終了です。
もっとも多く株式を持っているプレイヤーの勝利です。
押し出し競りのワーカープレイスメント
まず飛行機のコマが目を引きます。プレイヤーごとに4種類の飛行機があり、大きさが異なります。飛行機コマは航路の所有を表しているだけなのですが、雰囲気が抜群にいいです。
航空会社の社長として覇権を目指すのではなく、拡大していくパンアメリカン航空(PAN AM)に上手く航路を買い取ってもらい、そのお金でパンナムの株券を買うというテーマが一風変わっています。
パンナムがどの方面に拡がっていくかはダイスによって決まるため、上手いこと自分のところを買い取ってくれることを祈りつつ、航路を確立していきます。
今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで2時間弱でした。
前々からネットで評判を見かけて気になっていたのですが、今回ようやく遊ぶ機会に恵まれました。説明を聞いている段階で「お、これは面白そうだ」と感じていたのですが、やってみると期待通りの面白さで、すぐに購入を考えました(笑)
エンジニアの配置がホームステッダーズのような押し出し競りになっているため、どの金額に置くかが悩ましいです。競りの金額がそれぞれ4段階しかなく、ゲームが間延びしないようになっているのも好印象です。
航路を確立すると収入が増えるのですが、大した額ではありません。
大金を得るためにはパンナムに売却する必要があります。そのため、あらかじめパンナムが来そうなところに航路を作っておき、あとは運を天に任せます。
さまざまな効果をもつ指令カードは強力なのですが、4人だとワーカーが3つしかないため、なかなかそこに人を割くことができません。
飛行機を獲得して、目的地カードを獲得して、ルートを確立で3アクションのため、どこかのタイミングでしゃがむ必要が出てきます。
ルールがシンプルにまとまっており、やることも難しくありません。たくさん株券を持っていた人が勝ちという目的も分かりやすいです。
カードのめくり、ダイスの目と運要素はそれなりに強いですが、しっかりボードゲームを遊んだという満足感が残るゲームです。
タイトル | Pan Am |
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発行年 | 2020年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 60分 |
デザイナー | Prospero Hall |
BGGリンク | Pan Am | BGG |