ハダラは3つの時代にわたって自分の文明を成長させていく2~5人用のゲームです。カードを購入することで個人ボードのトラックを進めていきます。作者はエマラの王冠の日本語版が発売されたばかりのBenjamin Schwerです。
Hadara(ハダラ)について
各プレイヤーは個人ボードと準備カードを受け取ります。個人ボードに差はありませんが、準備カードによって初期資金やトラックの初期値が変わります。
トラックは収入、軍事、文化、食料の4つです。
他にメダルや像を置くスペースがあります。
タイルを組み合わせて5角形のゲームボードを作ります。
その上に5色(赤、青、緑、黄、紫)の山札を置きます。使用する枚数は人数×2枚ずつです。ボードの中央にはホイールがあり、回せるようになっています。
他に植民地タイルを軍事力ごとに分けて置いておきます。
ゲームには3つの時代があり、それぞれがAとB、2つのフェイズに分かれています。
フェイズA
スタートプレイヤーがホイールの初期位置をセット
スタートプレイヤーがどのカードから取るかを決めます。
カードを2枚ドローして1枚を捨て、もう1枚をプレイか売却
個人ボードのアイコンに対応している山札からカードを2枚引きます。
1枚はボードに表向きに各色の捨札置き場に捨てます。
もう1枚はプレイするか、売却するかを選びます。
プレイする場合はコストを支払い、個人ボードの下に並べます。このとき、同じ色のカードを買うと、すでにプレイしている枚数分だけコストが軽減されます。プレイしたカードに従ってトラックを進めます。
売却する場合はカード裏に書かれている分のお金を受け取り、ゲームから除外します。
全員が同時に手番を行い、終わったらボードにあるホイールを回して次のカードを取ります。これをカードがなくなるまで繰り返します。
収入
収入の値だけお金を受け取ります。
植民地の獲得
軍事力を満たしてれば植民地タイルを獲得することができます。
植民地は得点をもたらしたり、トラックを進めたりします。
彫像の作成
文化力を満たしていれば彫像を作ることができます。
彫像は得点をもたらしたり、トラックを進めたりします。
フェイズB
表向きのカードの獲得
フェイズAでボード上に捨てられたカードのうち、一番上にある好きなカードを獲得できます。下のカードを見ることができません。
獲得したカードはプレイか売却を選びます。
収入
植民地の獲得
彫像の作成
食料の供給
自分がプレイしたカードが食料トラックの値を上回っている場合、差分のカードを捨てなければなりません。それによりトラックが減少します。
メダルの購入
金メダルか銀メダルを購入することができます。
金メダルはセットコレクションで5色1セットで得点になります。
銀メダルは特定のトラックの値が得点になります。
新たな時代とゲームの終了
時代1と2が終わったならば次の時代のカードをボードに置いて、同様の手順を繰り返します。
時代3が終わったらゲーム終了です。
最終得点計算を行い、もっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
ライトな文明発展系ゲーム
言語依存はなく、かなりプレイ感は軽いです。
それでいて、どのカードを選ぶかという悩ましさがあり、満足度は高いです。
全員が全種類のカードを手に入れる機会があるので、引き運がかなり軽減されています。
今回は3人で遊んでみたのですが、面白かったので2連戦しました。
1つの時代に収入が2回あるので、どんどん拡大している感がありますね。
収入はお金、軍事は植民地、文化は彫像、食料はカード上限と役割がはっきりしているのも分かりやすいです。
カードで文明を発展、ドラフトチックな獲得方法ということで世界の七不思議にプレイ感が近いです。同時進行でフェイズが進んでいくところも似ていますね。
他プレイヤーへの攻撃要素などもなく、万人が楽しめる作りになっています。
国内流通が始まれば多くの人に支持されるのではないでしょうか。