葉隠(Hagakure)は3~5人用のトリックテイキングゲームです。青と赤の2スートですが、青はメイフォローで、赤はマストフォローという変わったルールです。さらに、そのときに出た枚数によって強さが変わるカードもあります。
葉隠(Hagakure)について
2スートですが、数字は連続しています。1~17までが村人(青)で、18~27までが侍(赤)、さらに3枚の老翁(赤に属す)があります。プレイ人数によって使用する枚数が変わります。
各プレイヤーは5つの幟(のぼり)トークンを受け取ります。手札枚数はプレイ人数によって変わります。たとえば、4人の場合は手札4枚で、さらに4枚があまります。このあまった4枚を黄泉(よみ)のカードと呼びます。
スタートプレイヤーから順番に、このラウンドで使用する幟トークンを選びます。トークンはそれぞれ1度しか使えません。また、使用しなくてもOKです。トークンを使うと他のプレイヤーの手札を見ることができたり、黄泉のカードと手札を交換したり、得点が倍になったりします。
その後、スタートプレイヤーからカードを出していきます。
赤のカードはマストフォローなので、全員赤のカードを出す必要があります。青のカードはメイフォローなので、赤と青、どちらを出しても構いません。もっとも数字が高いカードを出したプレイヤーがトリックを獲得します。
トリック中、老翁が1枚だと0として扱い最弱です。2枚以上出た場合、最後に老翁を出したプレイヤーがトリックに勝ちます。
- 1トリック …… 1点
- 獲得した18のカード …… 1点
- 1トリックも取っていない …… マイナス2点
ゲームの終了
プレイ人数に応じた規定ラウンドを行うとゲーム終了です。
それまでの得点を合計して、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
同点の場合は追加でもう1ラウンド行います。
1ラウンドが短いトリックテイキング
今回は4人で遊んでみました。ルール説明からプレイ終了まで40分ほどです。4人の場合、手札4枚で、8ラウンド行います。
スートやフォローの有無があるため、トリックテイキングといって差し支えないのですが、実際に遊んでみると「トリックテイキングらしさ」は薄いです。翁の存在により、最強のカードでも勝てるとは限らないため、先を読むのが難しいです。
特徴は幟トークンです。
幟トークンは各自5種類ずつ持っていて、好きなラウンドで使用することができます。たとえば、手札が弱い場合は「そのラウンド0点になる」を使えば、しのぐことができます。逆に手札が強い場合は「そのラウンドの得点が2倍」を使えば、大きく得点できる可能性が出てきます。
幟トークンをいつ使うかがポイントの1つなのですが、そうはいってもコントロールがほとんど効かないため、思い通りに勝つのは難しいです。
最終ラウンドまでやってみましたが、トリックテイキング風のカードゲームをしているという印象が強かったです。トリックテイキングらしさを求めないならば、普通に楽しめそうです。
タイトル | Hagakure |
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発行年 | 2020年 |
プレイ人数 | 3~5人 |
プレイ時間 | 25分 |
デザイナー | Frank Crittin, Grégoire Largey |