ボードゲーム

[ボードゲーム] indulgence(インダルジェンス)紹介

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インダルジェンスは3~4人用のトリックテイキングゲームです。毎ラウンド、親によって決められた勅令カードがあり、その禁止事項を破ってしまうと罰金を支払わなければなりません。ただし、それに対して叛逆をすることができ、その場合はハイリスクハイリターンの勝負になります。ちなみにindulgenceとは「耽溺、わがまま」といった意味です。

indulgence(インダルジェンス)について

内容物は4スート、1~9で36枚あるファミリーカード、20種類のお題が書いてある勅令カード、4枚のPapal Bullカード、お金、インダルジェンスリング(指輪)、お金置き場、勅令カードカバーです。

ベーシックルールとエキスパートルールがありますが、トリックテイキングの経験がある人は初めからエキスパートルールで大丈夫だと思います。そのため、今回はエキスパートルールの説明をします。

まず、各プレイヤーに30金を配ります。お金はお金置き場に置いておき、公開情報です。他にゲーム中に1回だけ使うPapal Bullカードを配ります。

それから、親にあたる支配者がファミリーカードをシャッフルし、各プレイヤーに配ります。カードは配りきりのため、手札は9枚です。

その後、テーブルに並んでいる3枚の勅令カードから、今回のお題を決めます。

お題は「赤のカードを取ってはならない」「最初と最後のトリックを取ってはならない」など、すべてが「~してはならない」といった内容です。それを破った場合は、支配者にお金を払います。

ここで、支配者の左隣からその勅令を守るか、叛逆するかを決めます。叛逆した場合、勅令の内容が逆転します。たとえば、「赤のカードを取ってはならない」は「赤のカードをすべて取る」と変わります。叛逆できるのは1人だけです。また、叛逆者はインダルジェンスリングを受け取ります。インダルジェンスリングは自分がプレイしたカードに置くこととで、そのカードをそのスートの10にすることができます。使えるのはラウンド中、1回だけです。

勅令が守られる場合は支配者から、叛逆がある場合は叛逆者からリードを行います。

トリックは切り札なしのマストフォローです。
お題によって、各プレイヤーはお金を得たり、失ったりします。

ゲーム中に1回、自分が支配者のときにPapal Bullカードを使うことができます。この場合、通常ならば1枚の勅令カードを3枚とも選ぶことができます。こうすることで大量にお金を奪える機会が訪れます。しかし、これに対する叛逆も可能で、この叛逆が成功すると所持金に関わらず、そのプレイヤーがゲームに勝利します。

ラウンドが終了したら勅令カードを3枚になるまで補充し、支配者は左隣に交代します。各プレイヤーが3回ずつ支配者を担当するとゲーム終了です。もし、誰かの所持金がなくなってしまった場合は、そこでゲーム終了です。

ゲーム終了時、もっとも所持金が多いプレイヤーの勝利です。

逆転要素があるちょっと変わったトリックテイキング

インダルジェンス #boardgamejp

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一般的なトリックテイキングとちょっと変わっているのが、必ずしも最後までトリックを行う必要がないことです。たとえば、先に挙げたような「赤のカードを取ってはならない」だと、赤のカードがすべてプレイされた段階で、残りのトリックをする必要がなくなるため、そこでラウンド終了になります。

手札が残ったままで終わるトリックテイキングは他にもあるのですが、インダルジェンスでは残ったり、残らなかったりするので、うっかり手札を戻すのを忘れることがあります。今回も何度か、配り終わってから「あれ?足りなくない?」となることがありました。

ゲーム自体は一般的なマストフォローのトリックテイキングなのですが、複数の勅令が発令されることにより、考えどころが増えてきます。勅令の組み合わせによっては、叛逆失敗よりリスクが高いこともあり、失敗すると分かっていてもあえて叛逆することもありました。

勅令の組み合わせによって、異なるやり方が要求されるので、新鮮な気持ちでプレイすることができます。いくら途中で負けていても、一発逆転要素があるのも面白いです。

また、インダルジェンスはとてもコンポーネントが凝っています。ファミリーカードはすべて異なる人物が描かれていますし、宝石は価値が同じにも関わらず5色あります。ボードゲームのコンポーネントとして指輪が入っているのは、非常にめずらしいですね。

カードがタロットサイズ(センチュリースパイスロードやサントリーニ、タイムストーリーズのサイズ)という特殊な大きさなので、スリーブ派の人は用意するのがちょっと大変です。わたしはトリックプレイさんのぴったりタロットサイズのスリーブを使用しています。

ABOUT ME
ゴクラクテン
宮城県石巻市在住。 ボードゲームが好きで平日夜や週末に遊んでいます。 たまにオープン会に行ったり、ボードゲームカフェで遊んだりもしています。