イタリアン・ホイストはトランプを使った3人用のトリックテイキングゲームです。最初に配られる18枚の手札を2つに分けて別々に使用します。前半はトリックを取ることを、後半はトリックを取らないことが目的です。
イタリアン・ホイストについて
使用するカード
通常のトランプ52枚とジョーカー2枚。
ジョーカーは見分けがつくものを使用します。
カードの強さ
強 A K Q J 10 … 3 2 弱
ゲームの流れ
適当な方法でディーラーを決め、以降は時計回りに交代します。
各プレイヤーに18枚ずつカードを配りきります。
ゲームは前半と後半に分かれており、前半はできるだけトリックを取ることを、後半はトリックを取らないことを目指します。
手札を確認したら、そのうち9枚を裏向きに場に置きます。これらのカードは後半で使用するのですが、ラウンドごとに異なる相手に渡します。
ラウンド | 切札 | 手札を渡す相手 |
1 | なし | 左隣 |
2 | なし | 右隣 |
3 | なし | 自分 |
4 | スペード | 左隣 |
5 | スペード | 右隣 |
6 | スペード | 自分 |
7ラウンド以降は上記を繰り返します。
プレイ開始前に後半用の手札を上記に従って渡します。この段階では中身を確認してはいけません。
前半はディーラーの左隣からリードを行います。
一般的なマストフォローのトリックテイキングを手札がなくなるまで行います。獲得したトリックがいくつか分かるように置いておきます。
ジョーカーの使い方
ジョーカーは片方を赤ジョーカー、もう片方を黒ジョーカーとして使用します。
赤ジョーカーはダイヤかハートとして使用します。
黒ジョーカーはスペードかクラブとして使用します。
どのスートのいくつになるかは出し方によって変わります。
フォローで出す場合
マストフォローに従います。そのため、リードがダイヤで自分がダイヤを持っておらず、赤ジョーカーを持っていたならば赤ジョーカーを出す必要があります。もちろんこのときダイヤを持っていればそれを出しても構いません。
リードと同色のジョーカーはリードスートになり、全員がカードを出した後に数字は好きなものに指定ができます。ただし、そのとき場に出ていないものに限ります。
リードと異なるジョーカーはもう1枚が何かによって変わります。たとえば、リードがダイヤで黒ジョーカーを出し、もう1枚がスペードだった場合スペードになります。もう1枚がハートだった場合、スペードかクラブかを自分で決めることができます。
リードで出す場合
ジョーカーをリードで出した場合、次の人は必ず同色のカードを出す必要があります。2番目に同色のカードが出されればジョーカーはそのスートになります。
同色のスートが出なかった場合、ジョーカーはその色のどちらかのスートを指定することができます。
フォローの場合と同様に数字は全員のカードが出た後に指定します。
前半の手札がなくなったら、今度は裏にして置いてあった後半の手札を使用します。
前半と同じルールでマストフォローのトリックテイキングを行います。ただし、後半はディーラーの右隣がリードプレイヤーになります。
得点
(前半の獲得トリック数)ー(後半の獲得トリック数)が得点です。
そのため、後半取りすぎてしまうとマイナスになります。
ゲームの終了
あらかじめ決めておいたラウンド数を行うか、目標点数に達するまでゲームを続けます。もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
前半で取るか後半で取らないか
前半後半で目的が変わるめずらしいトリックテイキングです。
しかも、後半は他のプレイヤーから渡されるため、ほぼ確実によくない手札になります。
実際に6ラウンドやってみたのですが、切札ありのゲームの方が面白かったですね。切札を前半で使うか後半に回すかに性格がでます。
他の2人が前半に切札を使う中、わたしはすべての切札を渡していたので、渡された方は後半、悲惨なことになっていました(笑)
激しく得点が動いていたのですが、6ラウンドやった結果、1対0対ー1と接戦に終わりました。
前半で、ほとんどトリックを取ったとしても後半次第では全然得点にならないのが面白いです。ジョーカーの使い方が独特なので、そこだけ慣れが必要ですね。
参考:イタリアン・ホイスト | きりんdeれじぇんど・ぶろぐ