たたらばと森は、たたら製鉄を生業とする一族の頭領として永大たたらを建てることを目指す2~4人用のゲームです。植樹をしたり、伐採したりしてお金や木材を集め、永大たたらを建てるとゲームに勝利します。
たたらばと森について
タイルを組み合わせてマップを作ります。タイルとタイルは2辺以上が接していれば自由に組み合わせることができます。その後、マップ上に原生林コマを置いていきます。
各プレイヤーはたたら場や永大たたら場、スギやクヌギといった木コマを受け取ります。
他にどのタイルの木が生長するかを表す遷移札があります。
手番ではまず自分の村人コマを1~2マス移動します。
その場にとどまることはできません。
次に以下の3種類のうち、2アクションを行います。同じアクションを選んでも構いません。
植樹
村人コマの隣の空きマスに自分の色のアカマツかスギを植えます。
アカマツとスギは成長の仕方や伐採したときに得られるものが異なります。
植えるときは幼木なので、コマを倒して置きます。
伐採
村人コマの隣にある成木を伐採して、お金か木材を得ます。
得られるものは木の種類によって異なります。
初期にある木材は伐採されるとゲームから取り除かれますが、プレイヤーが植えた成木は倒して幼木に戻します。
他のプレイヤーの木を伐採することもできますが、その場合は所有者に1金を支払います。
足マーカーの獲得
移動時に歩数を増やしてくれる足マーカーを獲得します。
手番終了時にコストを支払いたたら場を建てたり、たたら場を永大たたら場に改築することができます。たたら場を建てると以降は2アクションではなく3アクションできるようになります。
手番が一巡したらラウンド終了で木の生長を行います。
遷移札をめくり、対応するタイルの木が生長します。木の中には成長しすぎると伐採できなくなるものがあるので注意が必要です。遷移札は山札がなくなるまでそこに残り続けるので、次にどの辺が来そうか、ある程度の予想がつきます。
スタートプレイヤーを時計回りに交代して次のラウンドを行います。
これを繰り返して誰かが永大たたら場を建てる、または障害物となるブナの補充ができなくなるとゲーム終了です。
永大たたらを建てたプレイヤーがいればその人の勝利です。その前にブナがなくなった場合はもっとも所持金が多いプレイヤーの勝利です。
自然に翻弄される
カシ、アカマツ、クヌギ、ブナ、スギといった木が登場して形も異なるのですが、最初はどれがどれかよく分かりません。この辺はリファレンス必須ですね。
原生林であるカシは伐採するとなくなるのですが、プレイヤーが植えたクヌギやスギは成長しすぎるとブナになってしまいます。ブナが成木になると伐採不可になるので、ただの障害物になってしまいます。
そのため、上手いタイミングで伐採する必要があるのですが、どのエリアの木が育つかは遷移札次第です。
今回は4人で遊んでみました。全員が初プレイでルール説明からゲーム終了まで1時間ほどです。
遷移札によるめくり運や手番順による影響で、自分の番が来る頃にはすっかり木が伐採され尽くされていることがあります。そうなると移動しても切る木がないので足マーカーを取って終了になってしまいます。
実際にやってみると運要素は強いですね。
しかも今回はみんなの木材とお金がたまってきて、そろそろ終わりそうというタイミングでブナがなくなってしまったため、急にゲームが終わってしまいました。
「え?これで終わり?」という予想外の終わり方でした。
木のコンポーネントの雰囲気はいいですが、そこまで繰り返して遊ぶタイプのゲームではないかなという印象です。