ジキルVSハイドは2人用のトリックテイキングゲームです。それぞれがジキルとハイドを担当して、異なる勝利条件の達成を目指します。
ジキルVSハイド(ジキルとハイド)について
ゲームの目的
ハイドは2人の獲得トリックの差を広げることが目的です。
そのため、たくさん勝つか、たくさん負けることを目指します。
ジキルは2人の獲得トリック数を同じくらいにとどめることを目指します。
ゲームの流れ
カードは赤、紫、緑がそれぞれ1~7、秘薬が2+~5+の全部で25枚です。
1人がジキル、もう一方がハイドを担当します。
手札としてカードを10枚ずつ配ります。残ったカードは使用しません。手札を確認したら、ラウンド数に等しい枚数を交換します。
このとき、手札に2枚以上の秘薬がある場合、最低でも1枚を交換に出さなければなりません。
ゲームボードのジキル側の端に自我マーカーを置きます。
ラウンド開始時のリードプレイヤーは自我マーカーの位置によって決まります。
マーカーの移動が5スペース以下の場合、ジキルがリードプレイヤーです。そうでない場合は、ハイドがリードプレイヤーです。
ゲームはマストフォローのトリックテイキングです。
ただし、秘薬はどのタイミングでも出すことができます。リードが秘薬だった場合、秘薬を出したプレイヤーがフォローすべきスートを指定します。このとき、相手はそのスートを持っている場合、秘薬ではなくそのスートのカードを出さなければなりません。
カードを出したとき、そのスートが初めて出されたならばゲームボードに、そのスートのトークンを置きます。トークンは左詰で置かれ、スートの強さを示します。より後に出されたスートの方が強くなります。(トークンが右にある方)
同じスートの場合は、数字が大きい方が勝ちます。
スートが異なる場合は、ボードにあるランクの強さに準じます。
秘薬はスートをフォローしていることになります。ただし、強さが○.5のため、秘薬3は3には勝ちますが、4には負けます。
トリックを取ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
秘薬の特殊効果
秘薬が出された場合、トリックの勝敗を決める前に特殊効果を解決します。効果は秘薬と一緒に出されたカードのスートに準じます。
紫(傲慢) | 相手から1トリック奪います。 |
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赤(憤怒) | ボード上のスートの強さを決めるトークンがリセットされます。 |
緑(強欲) | お互いに手札2枚を交換します。 |
出されたカードが2枚とも秘薬だった場合、特殊効果は起こらず、数字が大きい方が勝ちます。
ラウンド終了時の処理
全10トリックが終わったら、お互いの獲得したトリック数の差分を求めます。
ボード上の自我マーカーをその数だけハイド側に移動させます。
ゲームの終了
ラウンド終了時に、ハイドが自我マーカーを自分側の端まで移動させれば勝ちです。
3ラウンド終了までにハイドが条件を満たせなければジキルの勝利です。
2人用非対称型トリックテイキング
それぞれの目的が違う非対称型のトリックテイキングです。
スートの強さがゲーム中に変わったり、特殊効果があるカードがあったりと、トリックテイキングの中では、やや複雑なルールになっています。
秘薬の効果はトークンにアイコンで描かれているため、言語依存はありません。
今回わたしはハイドを担当しました。
ハイドの目的は、たくさん勝つか、たくさん負けるかです。それを念頭に置いてプレイしなければなりません。
といっても、スートの強さが途中で変わったりするため、なかなか勝ち続けるのは難しいです。
3ラウンドやってみましたが、結局端までマーカーを移動させることはできず、負けてしまいました。
BGAで遊べるため、トリックテイキングに興味がある方は、遊んでみてください。
タイトル | Jekyll vs. Hyde |
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発行年 | 2021年 |
プレイ人数 | 2人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | Geonil |
BGGリンク | Jekyll vs. Hyde | BGG |