キーフラワーはわたしの好きなボードゲームのひとつなのですが、これまで拡張は遊んだことがありませんでした。
今回、現在出ている2つの拡張「農夫たち」「商人たち」の両方を入れて遊ぶ機会があったので、それぞれの紹介と遊んだ感想について書きます。
キーフラワー拡張:農夫たち
農夫たちでは家畜の要素が入ります。
アグリコラやカヴェルナでお馴染みの羊、豚、牛がタイル上に置かれ、繁殖もします。
家畜はタイルとタイルでつながった牧草地に置かれます。カルカソンヌの草原のような感じで、置いたタイルによって囲まれたところが1つの牧草地となり、家畜を1種類飼うことができます。
家畜は数が点数になるのではなく、牧草地に置かれた種類が点数になります。
1つの牧草地に羊が置かれていれば1点、豚ならば2点、牛ならば3点です。頭数は関係ないので、複数頭が同じ牧草地にいる場合は移動させた方が点数が伸びます。家畜は輸送アクションで隣の牧草地に移動させることができます。
他に加わった要素が小麦です。
小麦は輸送のアクションの際に使用することで、輸送力をアップします。
キーフラワー拡張:商人たち
商人たちでは、契約書が加わります。
ゲーム終了時に契約書に書かれた要素を満たせば得点になります。(資源やミープルが主な条件です)また、契約書は破棄することで、そこに書かれている1つの資源またはミープルを得ることができます。
さらに増築部という要素が加わります。
増築部は改良済みのタイルをさらにアップグレードし、そのタイルの得点を2倍にします。また、増築部タイルには色がついており、以降その色のミープルでしか競りやアクションができなくなります。
もう1つが小屋です。
小屋を本拠地に置くことで、アクションの際に改良できるタイルの数が増えます。
かなり戦略が多彩に
4人全員がキーフラワー自体久しぶりの上に、拡張は初だったので、あらかじめルール確認をしました。2つの拡張を入れたため、かなり要素が増えています。
単純にタイルの数が増えたので、できることが多彩になったのですが、要素によってはまったく出てこない可能性があります。
たとえば、今回は木材を生産できるタイルがほとんどなく、牛にいたってはゲーム中に1度も登場しませんでした。
この辺の振り幅の大きさは一長一短ですね。
キーフラワーでは、まず冬タイルでのボーナスを確認し、ある程度の方針を決めるのですが、それにあったタイルが出るかどうかも運次第です。
今回、自分はボーナスとの兼ね合いもあり、拡張要素である豚をメインに行くことにしました。上手い具合に春タイルにも豚が出ています。
要素がたくさんあるため、誰かが集め始めたものを追随することはまずありません。そのため、ひとりでどんどん豚を増産していきました。
併せて家畜の移動コストでもある小麦も集め、そちらのボーナスも狙っていくことにします。
各プレイヤーが独自路線になるため、豚メイン、契約書メイン、増築部メイン、羊メインと全員が異なる村へと発展していきました。
見た目がだいぶ変わるのは拡張ならではですね。
最後に冬タイルで豚のボーナスを取れば勝てるかなと思ったのですが、妨害として緑のミープルを置かれ、取得できなくなってしまいました。(その時点で1つも緑を持っていませんでした)
どうにからないかと考えた結果、今まで使われた緑が袋から出るかもしれないと考え、ミープルを増やすアクションを行いました。しかし、引けたのは結局1つだけと競り勝つことができませんでした。
仕方がないので次に得点が高そうな羊のボーナスタイルを取りました。(もちろんこれは羊を集めていたプレイヤーに大打撃となります)
拡張要素により、どれがどのくらい得点が伸びるのか読めなかったのですが、終わってみると62対61対60対43と上位3人が超接戦の結果になっていました。
自分は3位だったので、あの豚ボーナスが取れていれば勝てましたね。どうせ誰も取らないだろうと思い、後回しにしたのが失敗でした。
拡張が加わり、ルールは多少複雑になったものの、できることが増えたので、いろいろなやり方が取れます。また家畜や増築部、小屋などのトークンが増えたので、見た目もにぎやかです。
ネックとなるのは値段ですね。1つの拡張が5,000円前後なので、その値段ならば新しいボードゲームを買った方が……という気にもなります。
ただ、展開が多彩になるので、キーフラワー好きな人は1つでもあると再び新鮮な気持ちで遊べるのではと思います。