ALMA MATER(アルマ・マータ)は学長として、教授を雇ったり、優秀な学生を招いたり、研究を行ったりして魅力的な大学を作る2~4人用のゲームです。コストとして教科書を使用するのですが、その価値はプレイヤーごとの研究の進み具合によって変わっていきます。
ALMA MATER(アルマ・マータ)について
ゲームボードに生徒や教授といったカードを並べます。カードの組み合わせはゲームごとに変わります。
各プレイヤーは個人ボードを受け取ります。レイヤードボードになっており、上部は教科書がスライドできるようになっています。その他にカード置き場とワーカー置き場があります。セットカードアップで初期資源が決まります。
ゲームは全6ラウンドで、各ラウンドは3つのフェイズに分かれています。
ラウンドの流れ
アクションフェイズ
ゲームボード上にワーカーを配置するか、教授の効果を使用します。
すでに置かれているアクションスペースであっても、ワーカーを追加しておくことで使用できます。たとえば、すでに1ワーカーが置かれている場合は、2ワーカーを置くことでアクション可能です。置き方が特殊なスペースもいくつかあります。
アクションによって、研究を進めたり、生徒を招いたり、教授を雇ったり、教科書を購入したりします。
管理フェイズ
ラウンド終了時処理を行います。
研究の結果によって教科書の価値が入れ替わります。
収入フェイズ
陳列している本の冊数や、生徒の効果によって収入を得ます。
ゲームの終了
6ラウンドが終わるとゲーム終了です。
最終得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。何が何点になるかは個人ボードに描かれています。
価値が変わるリソース
教授を雇ったり、生徒を招いたりするコストは教科書です。教科書はプレイヤー人数分の種類があり、その価値はプレイヤーの研究の進捗度に依存します。研究トラックが進んでいる順にⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳとランク付けされていきます。(上位資源として黄色の辞書があります)
たとえば、生徒を獲得するコストが「ー2 Ⅰ Ⅱ/-1 Ⅰ Ⅱ Ⅲ/-1」となっている場合、ランクⅠかⅡの同色の教科書2冊、ランクⅠかⅡかⅢを1冊、ランク問わず1冊といった感じでコストがかかります。さらにこれはすべて異なる色でなければなりません。
教授のコストは「-3/-2/-1」といった形で数字だけが書かれています。どの色をどれにするかは最初に獲得するプレイヤーが決めます。(ただし、最初に置くプレイヤーは追加でお金が必要です)
自分の色の教科書は買いやすいので、有効活用するには研究トラックを進めなければなりません。研究トラックを進めるためには、お金を初めとしたさまざまなコストが必要になります。
教科書の価値が毎ラウンド変わるため、「このラウンドでは取れるけど次は取れない」、逆に「次のラウンドになればこれが取れる」といったことが起こります。
生徒ごとに異なる能力がついていますし、教授にも能力がついています。これらはすべてアイコン効果の上、サプライとして並んでいるのでゲーム途中でも確認可能です。山札からめくられる要素はありません。
さらにゲーム開始時には、さまざまなテキスト効果をもつ学長カードが1枚ずつもらえます。
ワーカーは最初4個ですが、条件を満たすことで最大6個まで増やすことができます。
大まかな流れは、教科書を集め、そのセットコレクションでカードを獲得していくといった感じです。さらにカードのセットコレクションでもらえるものもあります。
ただ、要素が多い上に、得点の取り方も多岐にわたるため、考えるべきことは多いです。
今回は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで2時間半ほどでした。
教科書以外は、お馴染みの要素が多いため、ある程度ボードゲーム慣れしていれば理解に苦しむことはないです。ゲーム開始時にすべてのカードが出ており、非公開情報もないため、アドバイスもしやすいですね。
タイルがスライドしやすいように個人ボードが二層になっていたり、トークンがしっかり本の形になっていたりと、コンポーネントの満足度も高いです。
生徒や教授の組み合わせによってやることも変わってくるため、何度も遊びたくなる魅力があります。ゲームボードも両面仕様になっており、プレイ人数によって使い分けることが可能です。
タイトル | Alma Mater |
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発行年 | 2020年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 90~150分 |
デザイナー | Acchittocca, Flaminia Brasini, Virginio Gigli, Stefano Luperto, Antonio Tinto |