チョコレートファクトリーは工場に設備を導入し、従業員を雇い、チョコレートを生産して出荷する1~4人用のゲームです。さまざまな設備や従業員を上手く活用して、たくさんお金を稼ぐことを目指します。
チョコレートファクトリーについて
各プレイヤーに工場ボード、コンベアタイル、商品倉庫カード、サマリーカード、プレイヤーマーカーを配ります。
ゲームボードに工場装置カード、路面店注文カード、曜日マーカーを置きます。ボード下部の対応する場所にデパート注文カードを置き、ボード上部に従業員カードをデパートごとの山に分けて裏向きで置きます。
ゲームは全6ラウンドで、各ラウンドは5つのフェイズに分かれています。
ラウンドの流れ
1.準備
各プレイヤーは現在のラウンドに応じた石炭を受け取ります。
その後、プレイ人数に応じて工場装置カードと従業員カードの束を作ります。2人プレイだと3枚:2枚、3人プレイだと2枚:2枚:1枚、4人プレイだと2枚:1枚:1枚:1枚です。カードは表向きでディスプレイとして置いておきます。
2.工場の拡張と従業員の雇用
スタートプレイヤーは工場装置か従業員の束を1つ選択し、その中から1枚を選んで獲得します。選ばれなかったカードはゲームから除外されます。
その後、同じように時計回りでカードを選んでいきます。最後のプレイヤーまで行ったら、今度は逆順に先ほど取らなかった種類のカードを1枚ずつ選んでいきます。
これにより全員が工場装置1枚、従業員1枚を獲得します。
3.工場の稼働
以下の順番で工場を稼働させます。
- カカオ豆の準備
- 押し込み
- 稼働
- リセット
このフェイズは他プレイヤーへの干渉がないため、同時に行っても問題ありません。
コンベアタイルを押し込み、工場装置を稼働させ、チョコレートを作っていきます。
4.注文の履行
倉庫にあるチョコレートを路面店かデパートに納品します。
路面店に納品した場合、すぐにお金が獲得できます。
デパートに納品した場合、ゲーム終了時に順位に応じてお金が獲得できます。
5.クリーンナップ
倉庫にあるチョコレートは2個までしか持ち越せません。
従業員カードは破棄されます。
その他、ラウンド終了時の処理を行います。
ゲームの終了
6ラウンド行うとゲーム終了です。
最終得点計算を行い、もっともお金を持っているプレイヤーの勝利です。
パズル要素強めの工場経営
カタン方式で工場装置と従業員をドラフトし、それを使ってチョコレートを生産して、路面店やデパートに納品していきます。
各ラウンドでもらえるカカオは1つだけなのですが、さまざまな工場装置のおかげで、たくさんのチョコレートが作れるようになっていきます。工場装置を置く順番が重要で、よく考えて置かないと実際に稼働させたときに「あれ?これじゃこっち使えないじゃん」となってしまいます。
今回は2人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで2時間ほどでした。
ルール自体は難しくないのですが、上手く工場を稼働させるのが難しいです。実際に稼働させてみると、上手くチョコレートが生産できなかったり、完成のタイミングがずれてしまったりします。
チョコレートファクトリーではお金がそのまま得点のため、ゲーム中に使用して減ることはありません。資源として使うのは石炭です。石炭は装置を稼働させるために必要で、ラウンド開始時にもらえます。これがカツカツなのかなと思ったのですが、やってみると意外とあまりました。ただ、石炭も1つ1金になるため、使わなくても損にはなりません。
後日、ルールを間違っていることに気づきました。カカオはタイルを押し込むたびに補給され、石炭はシフトごとにリセットされます。このときはラウンドでリセットしていたため、装置が1回しか使えず石炭があまってしまいました。
ゲームのメインである工場の稼働は、完全にソロパズルなのですが、路面店とデパートのマジョリティがあるため、他のプレイヤーがどこに納品するかは把握しておく必要があります。従業員と工場装置のドラフトもあるため、インタラクションがまったくない訳ではありません。
最近流行りのウィングスパンやテラフォーミングマーズなどとの大きな違いは従業員カードが1ラウンドしか使えないという点です。
従業員は1ラウンドで破棄されてしまうため、どんどんカードを出して拡大していくタイプのゲームではありません。(工場装置は増えていきますが)そのため、そういった要素を期待していると肩すかしを食うかもしれません。
どの順番で装置を置けば効率良くチョコレートが作れるのか、試行錯誤が楽しいゲームです。初回はまったく上手く稼働できなかったので、近いうちにまたプレイしたいです。
タイトル | Chocolate Factory |
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発行年 | 2019年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 45~90分 |
デザイナー | David Digby, Matthew Dunstan, Brett J. Gilbert |