ゾフィンズーは手札をなくすことを目指す大富豪系のゲームです。こういったカードゲームではめずらしく、数字が一切書いてありません。強弱は動物のイラストで描かれています。強弱が独特なため、一見弱い手札でもプレイング次第で十分にあがることができます。
ゾフィンズーについて
動物はジョーカーであるカメレオンも含めて13種類です。枚数はカメレオン1枚、蚊が4枚、他は5枚ずつです。
すべてのカードを各プレイヤーに配りきります。
スタートプレイヤーから順番にカードを出していきます。
カードを出す方法は2種類です。
- 前に出されたのと同じ枚数で、なおかつ強い。
- 前に出されたのと同じ動物で、1枚多い。
たとえば、前のプレイヤーがシロクマ2枚を出したら、次のプレイヤーはそれよりも強いゾウまたはシャチを2枚出すか、シロクマを3枚出すかのどちらかです。
ソフトパスなので、一度パスしてもまた手番が回ってきます。出した人以外が全員パスしたら、そこまでのカードをすべて捨てて、その人が好きなカードを出します。
これを1人以外全員があがるまで繰り返します。
- 1番目にあがった … (プレイ人数)点
- 2番目にあがった … (プレイ人数-1)点
- 3番目にあがった … (プレイ人数-2)点
以降、1点ずつ減りますが、最後まで手札を残していた人は得点がありません。
これを何ラウンドか行い、2人以上のプレイヤーが19点に達するとゲーム終了です。
もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
一風変わったゴーアウト系
前の人よりも同じ枚数で強いカードを出すというお馴染みのルールですが、数字がなく、強弱が独特なのが特徴です。
動物は水に棲むものと、陸に棲むものがいます。単純に1番強い動物はシャチです。シャチに勝てる動物はいません。ただし、シャチはライオンやワニといった動物に対して出すことができません。ライオンやワニに勝てるのはゾウです。ただし、ゾウはネズミに負けてしまいます。
それから独特なのがハリネズミで、キツネにしか負けません。そのため、いくらシャチやゾウ、ワニといった強いカードを持っていてもハリネズミを出されるとカードが出せなくなってしまいます。
文字にすると、かなり複雑な強弱関係なのですが、実際にはカードに勝てる動物が描かれているので戸惑うことはないです。遊んでいくうちに「あー、こいつ、あれに勝てないじゃん」というのがつかめてきます。
一般的な数字を使ったカードゲームだと、単純に数字が大きい(または小さい)と有利不利がはっきりしますが、ゾフィンズーの場合はそれが入り組んでいるので、一筋縄ではいきません。カードを出す順番で思わぬ展開を引き起こす意外性があります。
シンプルなルールで、ずっと遊んでいたくなるゲームです。
タイトル | Zoff im Zoo / Frank’s Zoo |
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発行年 | 1999年 |
プレイ人数 | 3~7人 |
プレイ時間 | 60分 |
デザイナー | Doris Matthäus, Frank Nestel |