「宝石の煌き:デュエル」は人気ボードゲーム「宝石の煌き」の2人用バージョンです。カードを獲得して拡大再生産していくところは同じですが、トークンの取り方が大きく変わっています。
宝石の煌き:デュエルについて
宝石トークンは青・白・緑・黒・赤の5色でそれぞれ4個ずつあります。さらに真珠が2個と黄金が3個あります。
その他に勝利条件が描かれた勝利タイル、トークンを並べるボード、条件を満たすともらえる王侯カード、特殊効果がある特権の巻物があります。
宝石カードを3つのレベルにわけて、レベルに応じた枚数を公開します。トークンをすべて袋の中に入れて、ランダムにボード上に並べていきます。
王侯カード、特権の巻物はボード脇に置きます。
先手と後手を決めたならば、後手のプレイヤーが特権の巻物を1つ受け取ります。
ゲームの流れ
ゲームは終了条件を満たすまで手番を繰り返します。
手番では任意アクションと強制アクションを順番に行います。
任意アクション
2種類の任意アクションを行うことができます。片方でも両方でもできますが、両方行う場合はこの順番で行わなければなりません。
1.特権を使う
特権の巻物をストックに戻し、黄金以外のトークンを1つ取ります。これを任意の回数行います。
2.ゲームボードの補充
袋のトークンをゲームボードに補充します。
その後、相手は特権を1つ得ます。
強制アクション
以下の3つのアクションのうち、いずれか1つを行います。
- トークンを3個まで取る
- 黄金トークンを1個取り、宝石カード1枚を確保する
- 宝石カード1枚を購入する
トークンを3個まで取る
ボード上からトークンを3個まで取ります。取るトークンは縦横斜めに一直線で繋がっている必要があります。
ただし、このアクションでは黄金トークンは取れません。
同じ色のトークンを3つ取るか、真珠を2個取った場合、相手が特権を1つ得ます。
黄金トークンを1個取り、宝石カード1枚を確保する
ボードから黄金トークン1個を取り、その後、公開されている任意のカードか、デッキの1番上のカードを確保します。デッキの上から取る場合、相手に見せる必要はありません。
確保は3枚まで行えます。
黄金トークンは、このアクションでのみ獲得できます。
宝石カード1枚を購入する
カードに描かれたコストを支払い、宝石カードを1枚購入します。黄金トークンは任意の宝石や真珠として使えます。支払ったトークンは袋に戻します。
購入した宝石カードは右上にあるボーナスを提供してくれます。以降、カード購入の際に、この分だけコストが軽減されます。
またカードによっては能力がついたものもあります。購入したカードに能力がある場合は、即座に効果を解決します。
一部のカードには王冠が描かれています。王冠が描かれたカードを3枚、6枚購入すると王侯カードが獲得できます。王侯カードの獲得はアクションではないため、条件を満たせば自動的に取れます。
手番の終了
強制アクションが終わったら、手番の終了です。
トークンの所持上限は10個のため、それを上回る分は袋に戻します。
最後に勝利条件を満たしているかどうか確認します。満たしているならばそのまま勝利します。そうでない場合は相手の手番になります。
- ポイントが20点以上ある
- 王冠が10個以上ある
- 1色のポイントが10点以上ある
要素が増えた2人用の宝石の煌き
カードを購入して拡大していく流れは同じですが、トークンの取り方が違うため、だいぶプレイ感も異なります。
今回は2人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで1時間ほどでした。
勝利条件が3つになったり、特殊効果が加わったりと、よりゲーマー向けの仕上がりになっています。特殊効果は5種類でアイコン表示のため、初回でも途中からだいたい理解できます。
トークンの取り方や補充のタイミングなど、2人ならではの駆け引きが強くなっています。
新しい要素として加わった真珠は2個しかないため、奪い合いが激しくなります。ただし黄金で代用できるため、確保の価値がオリジナル版より有効になっている感じがしました。
特権を持っていればピンポイントで欲しいトークンが取れるため、あと1個が足りなくて足踏みするようなことも避けられるようになっています。
宝石の煌きをやったことがあれば、すんなりとルールは理解できるはずです。ほどよく複雑化しているため、基本の宝石の煌きだとちょっと物足りないという人にもぴったりです。
箱が小さくなり、トークンとカードも小さくなっているため、スリーブに入れる派の人は注意が必要です。
カードの大きさは44×67mmです。スリーブの種類としてはミニユーロサイズに相当します。カードは71枚のため、100枚入りならば1袋でOKです。
タイトル | Splendor Duel |
---|---|
発行年 | 2022年 |
プレイ人数 | 2人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | Marc André, Bruno Cathala |
BGGリンク | Splendor Duel | BGG |