ゼロの恐怖は3~5人用のカードゲームです。獲得したカードを色ごとにわけて置いていき、最後に1番上のカードだけが得点になります。2006年の作品なので、UGO!やドルイドの元になったゲームと言えるかもしれません。
ゼロの恐怖について
カードは青、緑、紫、赤、黄の5スートでそれぞれ0~11までの数字があります。
カードをシャッフルし、各プレイヤーに13枚ずつ配ります。あまったカードは使用しません。
手札を確認したら、その中の3枚を自分の前に裏向きで置きます。全員がそろったら、そのカードを表にして、他のプレイヤーから確認できるようにします。同じ色がある場合は、数字が見えるようにずらして重ねます。
適当な方法でスタートプレイヤーを決めます。
スタートプレイヤーは手札から好きなカードを1枚出します。以降は、時計回りで1枚ずつカードを出していきます。
ゼロの恐怖はメイフォローのため、どんなカードでも出して構いません。リードスートやトランプスートといったルールはありません。
全員が1枚ずつカードを出したら、もっとも大きな数字を出したプレイヤーがトリックを獲得します。同じ数字があった場合は先出し勝ちです。
トリックを獲得したら、それを色ごとに分けて、自分の前に置いておきます。重ねる順番は後から取ったカードが上になるようにです。
そのため、同じ数字がある場合は、自分の出したカードが下になります。すでにその色が置かれている場合は、その上に重ねます。
これを10トリック繰り返すとラウンド終了です。
得点になるのは、各色の1番上にあるカードの数字のみです。得点を記録しておき、規定ラウンド、または目標ポイントに達するまで行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
大きな数字が得点にならないもどかしさ
カードが配りきりではないため、完全なカウンティングができないようになっています。そもそもがメイフォローのため、コントロールはほとんど効きません。
獲得した順番にカードを重ねていくというのがポイントで、自分で大きな数字をプレイしても、それが得点につながらないことが多いです。かといって、小さいカードを出してもトリックが取れないため、得点になりません。この辺がなんとももどかしいです。
みんなで0のカードを差し込んで、一気に得点を減らすことができるので、そういった派手な展開が許容できる人向けのゲームです。
手番ではどんなカードも出せるため、トリックテイキングに慣れていない人でも遊びやすいです。逆に普段マストフォローのトリックテイキングに慣れている人は、あまりの自由さに混乱してしまうかもしれませんね。
タイトル | Null & Nichtig |
---|---|
発行年 | 2006年 |
プレイ人数 | 3~5人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | Reiner Stockhausen |
BGGリンク | Null & Nichtig | BGG |