オリフラムは2020年のフランス年間ゲーム大賞(As d’or Jeu de l’année 2020)を獲得した3~5人用のカードゲームです。裏向きにカードを一列に並べていき、左から順に効果を発動するかどうかを選んでいきます。さまざまな効果を駆使してゲーム終了時にもっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
オリフラム (Oriflamme)について
各プレイヤーは10枚のカードと1点を受け取ります。
10枚のうち3枚をランダムで抜き、残りの7枚を使用します。
ラウンドは配置フェイズと解決フェイズに分かれています。
配置フェイズ
スタートプレイヤーから順番に1枚ずつカードを裏向きで配置していきます。
配置できるのは右端か左端です。すでに配置してあるカードの間に置くことはできません。
カードは効果によって取り除かれない限り、ラウンドを通して置かれ続けます。
また、自分のカードの上に置くこともできます。
解決フェイズ
左端から順番に行います。
裏向きのカードは表にするかどうかを選びます。表にするとその効果が発動します。裏向きのままにすると、カードの上に1点が乗ります。
前のラウンドに置かれて表になっているカードは効果が発動します。
カードの効果
カードの効果は10種類です。
「右端、または左端のカードを排除して1点」「隣接するカードを排除して1点」「他のプレイヤーに排除されると4点」「カードに置かれている得点を倍にする」といった、さまざまな効果があります。
排除されるとメリットがあるカードがあるため、とにかく何でも排除すればいいわけでもありません。
ゲームの終了
ラウンドが終了したらスタートプレイヤーを時計回りに交代して次のラウンドを始めます。
全6ラウンド行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
テキスト効果を駆使した読み合い
基本のルールはシンプルですが、効果が10種類あるため、最初はサマリー必須です。カードすべてにテキスト効果が書かれているので、できれば日本語化した方がいいです。ただ、ちょっと特殊なサイズなので合うスリーブがあまりないかもしれません。
10枚のうち、7枚が手札に、残り1枚は使わないため、誰がどのカードを持っているのか完全には把握できません。その上で、どのカードを置いたのかを読み合います。
今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで50分ほどでした。
「斬新!」という感じではないですが、よくまとまっていて遊びやすいです。1枚ずつ置いていき、その後1枚ずつ解決なのでテンポよく遊ぶことができます。
気心知れたメンツで遊ぶと「この人はこれを置きそう」というのが分かって面白いですね。もちろんそれに対する裏切りもあるので盛り上がります。
今回は14対13対13対8となかなか接戦でした。ちなみに1位のプレイヤーは4位のプレイヤーから4点盗んでいるため、それが効果的に働いた感じでした。
1プレイの時間もそれほどかからず、遊びやすいゲームです。言語依存があるため、日本語化されれば流行りそうですね。