グルームヘイヴンは各自がキャラクターを担当してシナリオをクリアしていく1~4人用のゲームです。膨大な数のシナリオが用意されており、総重量が約10kgもある重量級ゲームです。2020年3月現在、BGGで1位に君臨しています。
グルームヘイヴンについて
まず自分のキャラクターを選びます。グルームヘイヴンには17種類の職業が用意されていますが、初めは6つからしか選べません。条件を満たすと、他のキャラクターが使えるようになります。
キャラクターによって手札枚数やHPが決まっています。経験値を獲得していくことで、新たなカードを手に入れたり、武器や防具などの道具を購入することができます。
また、各自に個人クエストカードが渡されます。これは非公開目標で、達成するとそのキャラクターはゲームを引退します。その後、新しいキャラクターがアンロックされます。
ゲームの流れ
まずイベントに挑戦します。
基本的にAかBの2択になっており、裏に結果が書かれています。結果はポジティブなものからネガティブなものまで、さまざまなです。
その後、街でアイテムを売買します。
次に今回使用するシナリオに合わせてマップを組み立てます。複数部屋がある場合は、現在の部屋のみに敵を配置します。以降はその部屋に入る度に新しい敵が現れます。
またシナリオごとに個人目標があります。こちらも非公開でクリアすると特典があります。
行動システム
移動も攻撃もカードを使用します。
まず手札の中から2枚を選びます。その後、一斉に公開して、選択した数字の小さい順から行動を行います。
カードはすべて上下に別々な効果が書かれています。2枚のうち、片方は上を、もう片方は下を選ばなくてはなりません。
全員が行動を終えたら、その後、ラウンド終了処理を行います。
小休息と大休息
使用したカードは小休息か大休息で手札に戻す必要があります。
小休息はラウンド終了時に行えますが、捨札のうちランダムで1枚が破棄されます。
大休息はラウンド中にアクションができなくなりますが、破棄するカードを選べる上にライフが回復し、アイテムも使用可能に戻ります。
これを繰り返してシナリオクリアを目指します。その後、獲得した経験値やお金を使用してさらにキャラクターを強化します。
そして次のシナリオに挑みます。
開封から最初のシナリオクリアまで
開封から最初のシナリオクリアまで7時間半ほどです。
コンポーネントの量が多いため、タイルを抜いたり、種類ごとに分けたりするので時間がかかります。ルール量も結構多いため(BGG Weight 3.82)遊べる状態になるまで3時間ほどかかりました。
そこからルールを確認しつつ最初のシナリオに挑戦してみたのですが、前衛がすぐに倒れてしまったのでやり直しました。
2回目は作戦通りにいき、見事にクリアできました。
13時30分から始めてクリアしたのは20時過ぎです。
グルームヘイヴンをやってみて
率直な感想を述べると、合わなかったです。
BGG1位ということで、かなり期待して臨んだのですが、全員の表情がどんどん曇っていったのが手に取るように分かりました。後日、もう1シナリオ遊んでみたのですが、満場一致で「これはもういい」という結論に至りました。
合わなかった理由をいくつか挙げてみます。
準備・片付けが大変
コンポーネントの量が膨大にあるため、そのシナリオで使うものを見つけるだけで時間がかかります。マップを組み立てるのはそこまで大変ではないのですが、使用する敵や罠などのトークンを探すのが大変です。当然のことながら、後片付けにも時間がかかります。
運要素の強さ
敵に攻撃する際に修正カードをめくります。この中に無効カードがあります。これを引いてしまうといくら強化していても攻撃失敗です。そのため、いくら綿密な作戦を立てたところで、これを引いてしまうと水泡に帰してしまいます。シナリオによってはこれが増えるため、どんどん運要素が強まります。
処理の煩雑さ
敵がどういった順番に行動するかはカードによって決まります。これは全員が2枚を公開した後のため、対策が立てづらいです。また、そこからどの順番でどう敵が動くかも順番に処理していくため、なかなか面倒です。今回もたびたび「この場合はどっちに動くんだろ」と処理が止まってしまいました。
成長の遅さ
シナリオが多いせいなのか、成長スピードが遅いです。シナリオを数個クリアしたくらいではレベルは上がりません。お金もなかなか増えないため、成長を実感するまで時間がかかります。ちなみに今回2シナリオをクリアしましたが、新しいアイテムは買えませんでした。
こういった理由で、少なくても今のメンツで遊ぶことはもうないだろうということになりました。
もっとも大きな理由は「これだったら他のボードゲーム遊んだ方がよくない?」というものです。
ネットでの感想は絶賛のものばかりですが、やはり合う合わないがあるんだなということを実感しました。