ペンギンパーティは2~6人用のカードゲームです。5色のペンギンカードがあり、それをピラミッド状に順番に出していき、出せなくなるとゲームから脱落します。作者はバトルラインやエルドラドなど多数の代表作があるライナー・クニツィアです。
ペンギンパーティについて
カードは黄、青、紫、赤、緑の5種類があり、緑だけが8枚、他は7枚ずつあります。
最初に各プレイヤーに均等になるように配りきります。
スタートプレイヤーから順番に1枚ずつカードを出していきます。1番下の段は8枚までカードを置くことができます。
2段目からは下にある2つのカードにまたがるようにカードを置きます。このとき、下にあるどちらの色のカードしか置くことができません。たとえば、下が赤と青ならば、その上に置けるのは赤か青です。もちろん、青と青ならば青しか置くことができません。
これを順番に繰り返していくと、色のしばりにより、置けないカードが増えてきます。もし、カードを出すことができなければゲームから脱落します。
これを全員が置けなくなる、または誰かがすべてを置ききるまで繰り返します。
このとき、手札に残った枚数がマイナスになり、その分だけチップを受け取ります。もし、すべてを置ききることができれば、マイナスチップを2枚返すことができます。
これを人数分ラウンド繰り返し、もっともチップが少ないプレイヤーの勝利です。
シンプルで悩ましいのお手本
ルールはこれだけなので、非常にシンプルです。
それでいて、どこに何のカードを置くのかが非常に悩ましいです。
「赤を置いたってことは、手札にもっと赤があるのかな」
「手札に緑が多いから何とか早く消費しないと」
「あそこにこの色を置かれたら、あの人が困りそう」
などなど、みんなの思惑が交錯しつつ、徐々にピラミッドができていきます。置けないときは、すぐに置けなくなるので、展開もスピーディです。
「シンプルで悩ましい」というキャッチコピーは、ありふれた言葉ですが、そのお手本ともいえるゲームです。言語依存もまったくなく、数字すら使われていません。
カードを長方形ではなく、六角形にして、イラストをサルにした「さるやま」という日本独自仕様版も発売しています。