Q.E.は各国の代表として大企業を救うために入札を行う3~5人用のゲームです。入札はボードに金額を書き込み、限度額はありません。ただし、ゲーム終了時にもっともお金を使っている人はゲームから脱落してしまいます。
QEについて
各プレイヤーは産業タイル、入札タイル、得点ボードとペンを受け取ります。入札ボードと企業タイルはホワイトボードのようになっており、ペンで書き込んで消すことができます。
産業タイルは5種類あり、自分だけが確認できる非公開情報です。同じ種類の企業タイルを集めることでボーナス得点が入ります。
その後、企業タイルを裏向きのままよくシャッフルします。
ラウンドはプレイ人数によって異なります。5人で遊ぶ場合は、全15ラウンドです。
各ラウンドは5つのフェイズから構成されます。
ラウンドの流れ
1.入札準備
競売人のプレイヤーは企業タイルを1枚めくって表にします。
その後、入札額を1金以上で書き込みます。
2.秘密裏の入札
競売人以外のプレイヤーは、他のプレイヤーに見られないように入札額を入札タイルに書き込みます。金額は競売人が書いた金額以上ならばいくらでも構いません。
書いた入札タイルは裏向きのまま競売人に渡します。
3.企業タイルの獲得
競売人はすべての入札タイルを比較して、最高額を企業タイルの裏に書き込みます。その後、最高額を書き込んだプレイヤーに企業タイルを渡します。ただし、いくらだったのか金額は公開しません。
4.0金入札の確認
入札金額が0金だったプレイヤーは得点ボードに記録しておきます。終了時に2点になりますが、ラウンドで1回しか0金入札はできません。
5.入札の終了
競売人を左隣のプレイヤーに交代して、上記を繰り返します。
ゲームの終了と得点計算
規定数ラウンドが終わればゲーム終了です。
得点ボードに従って、得点計算を行います。
最初に配られた産業タイルと同じ種類のタイルにはボーナスがつきます。あとは同じ種類の枚数と異なる種類の枚数に応じて得点が入ります。
ただし、もっとも多くの金額を使ったプレイヤーはゲームから脱落します。
最終得点がもっとも高いプレイヤーの勝利です。得点が同じ場合は使った金額が少ない方の勝ちです。
え?みんないくらで入札してるの?

いくらでも書き込むことができるため、遊ぶメンバーによって相場が大きく変わってきます。もっともお金を使ってしまうとゲームから脱落してしまうため、みんながどのくらい使っているのかを予想しつつ、入札額を決めなければなりません。
今回は5人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで40分ほどでした。
最初はいくら書いて良いのかまったく見当がつかないのですが、競売人になったときにすべての金額を見ることができるため、だんだんと相場が分かってきます。あとはタイルをどんどん集めていけば良いので、やること自体は難しくありません。
今回はわたしともう1人のプレイヤーが次々と落札していき、ほぼ2人でタイルを独占していきました。そのため、このままではマズいと思ったもう1人のプレイヤーが後半からどんどん落札していきます。
終わってみると結局、後半から追い上げたプレイヤーがお金を1番使っていて、脱落しました。わたしは脱落は免れたものの2位に終わってしまいました。
最初は100金、200金くらいで落札できたのですが、後半は1,000金以上にインフレして、どんどん競りが過熱していきます。ただ、落札金額が公開されないため、相場がつかめない人は置いてけぼりをくらってしまいます。この辺は好みが分かれそうなポイントですね。
シンプルなルールですが、読み合いが重要なゲームです。
QE(キューイー)とはQuantitative Easingの略で、日本語にすると量的緩和といった意味になります。各国の中央銀行が市場に大量に資金を供給することで、デフレ脱却や景気回復を目的として行います。
タイトル | Q.E. |
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発行年 | 2019年 |
プレイ人数 | 3~5人 |
プレイ時間 | 45分 |
デザイナー | Gavin Birnbaum |
