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[ボードゲーム] 北海の侵略者 紹介

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北海の侵略者(Raiders of the North Sea)は、2017年ドイツ年間ゲーム大賞のエキスパート部門ノミネート作品です。(ちなみに大賞はEXITでした)ヴァイキングをモチーフとした一風変わったワーカープレイスメントで、仲間を雇い入れながら各地を襲撃し、もっとも多くの勝利点を獲得することを目指します。

レイダーズ・オブ・ザ・ノースシーについて

各プレイヤーはリファレンスカードと初期手札、初期資金を受け取ります。ワーカーは1つ固定なのですが、発動の仕方がちょっと変わっています。

アクションスペースには資源などを得る村のスペースと、修道院や砦がある襲撃スペースがあります。

村のスペースではワーカーを置いて効果が発動、それから、今置いた以外のワーカーを取って、そのアクションも発動させます。つまり、ワーカーは1つなのですが、村ではアクションを2回行います。

襲撃スペースではワーカーを配置し、判定を行い、その場にあるワーカーを受け取るので1アクションです。

ワーカーは黒、灰、白の3色があり、スペースごとに配置制限があります。難易度が高い襲撃には灰や白のワーカーが必要になるので、それを見越してワーカーを取る必要があります。

カードには2つの使い方があり、1つは即時効果で、もう1つはクルーです。クルーとして雇い入れたカードは自分の前に並び、永続効果をもたらします。襲撃のスペースによって、出しておかなければならないクルーの数が決まっているので、難易度が高いスペースには多くの仲間が必要になります。

襲撃に成功した場合、そのスペースにあるコマをすべて獲得できます。その中にワルキューレコマがあると同数のクルーが戦死します。(ヴァルハラに召されるのでしょう)ただし、戦死した数も終了時得点になるので、タイミングによっては戦死させた方がいい場合もあります。

主な得点源は襲撃なのですが、他に酋長に貢ぎ物をすることでも点を集めることができます。タイルで指定された資源を支払うと貢ぎ物タイルが獲得でき、それも終了時に加算されます。

以下の3つの終了条件のうち、いずれかが達成されると、そこから一巡してゲーム終了です。

  • 6つある砦のうち5つが陥落する。
  • ボード上のワルキューレコマがなくなる。
  • 貢ぎ物タイルの山がなくなる。

ゲームが終わったら、それぞれのボーナスなどを加算し、もっとも得点が多いプレーヤーの勝利です。

比較的シンプルなワーカープレイスメント

レイダーズ・オブ・ザ・ノースシー。50対45対43対24。 #boardgamejp

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ボード上のアクションはアイコンで理解できますが、カードはテキスト効果なので日本語化した方が遊びやすいです。置いて発動、取って発動というところ以外は割とオーソドックスなワーカープレイスメントです。補給などのラウンド終了処理がないため、ゲームが途切れず、テンポがいいです。

今回は4人全員が初プレイで、準備とルール説明に30分ほど、プレイ時間は1時間半くらいでした。

襲撃にはクルーや食料、金が必要になるので、序盤は下準備をして、ある程度の準備が整ったら襲いだすといった感じです。

わたしはコストが低くて弱いクルーを揃えて、早々に襲撃を始めました。難易度が高い襲撃ではダイスを振ることになるので、まずは鉄を使って基礎戦力を高めます。ダイス運のなさに自信があるため、振らなくてもほとんど成功するくらいまで戦力を上げていきました。

他のプレイヤーは、とにかく英雄を引こうとしたり、戦力が高いクルーを揃えたり、貢ぎ物タイルを取りまくったりと、各自が別の動きをしていました。

一度戦力が整うと、ワルキューレを取らない限り、立て続けに襲撃が成功するため、そこからの展開は早いです。わたしももう1度くらい襲撃できそうだったのですが、コマの色が合わず、ゲームが終わってしまいました。

襲撃を立て続けに成功させ、得点トラックでリードを保っていたプレイヤーの勝ちかなと思ったのですが、貢ぎ物タイルを取りまくっていたプレイヤーが最後に逆転しました。これは意外な結末でした。

「○○をするためには○○が必要」というのが分かりやすく、複雑な処理などもないため、遊びやすいです。襲撃以外に得点経路があるのも面白いです。時間もそれほどかからないので、ワーカープレイスメントが好きな人にオススメのゲームです。

ABOUT ME
ゴクラクテン
宮城県石巻市在住。 ボードゲームが好きで平日夜や週末に遊んでいます。 たまにオープン会に行ったり、ボードゲームカフェで遊んだりもしています。