ロウボートは、2~4人用のトリックテイキングです。
4人で遊ぶ場合は、2対2のチーム戦になります。
ロウボートについて
カードは4スート、各13枚ずつあります。
色も青と緑の2色なので、トランプと同じ構成です。
さらにロウボート、月、灯台の3種類のスペシャルカードがあります。
スペシャルプレイヤーは各自が最初から持っており、自由に使うことができます。チーム戦の場合は、各チームに1セットずつです。
各ディールのトリック数は、毎回潮流によって決定します。
潮流はトリック数だけでなく、各ディールの切り札も決定します。
潮流は、山札からカードを4種類すべてのスートがでるまでめくることで決めます。すべてが出たならば、それが今回のトリック数になります。ただし、たとえ4種類が出ない場合でも、2、3人で遊ぶ場合は12枚、4人で遊ぶ場合は10枚が最大数になります。
ロウボートでのカードの強弱
やや複雑なので、慣れるまで時間がかかるかもしれません。
強い
- ロウボート
- ノブ(潮流と同じ色、同じ数字)
- 切り札スート(A、2、3、4、5、6、7、8、9、D、M、S、Wの順に強い)
- 色違いノブ(潮流と色が違って同じ数字)
- それ以外
弱い
ロウボートではトリックごとに切り札が変わります。そしてマストフォローです。ただし、以降のトリックでノブとして使うことができるカードは温存しておくことができます。(マストフォローを避けることができます)
スペシャルカード
ロウボート
最強のカードです。
ただし、ハンドの最終トリックには使うことができません。
灯台
一定時間相手の手札を見ることができます。
月
ディーラーだけが使用でき、今回何ディール行うかを決めます。
ロウボートでのビッド
初めはビッドなしで遊ぶことがルールでも勧められています。
ビッドありの場合は、何トリック勝つことができるかを各自ビッドしていきます。0を宣言することはできません。
得点計算では、ビッドの数1つにつき10点です。もし、ビッド数に足りない場合は、ビッド数分の得点を失います。これは足りない分ではなく、そのまま失うので注意してください。たとえば、40でビッドして、3トリックを取っても、-40点です。
逆にビッドした数よりも多く取ってしまうと余分に勝った分だけ、サンドバッグを受け取ります。これはスコアシートに記録しておき、サンドバッグが5つたまると転覆し、-100点です。
これを繰り返していき、先に200点を獲得したプレイヤーの勝利です。
ロウボートの感想
2、3、4人で遊びましたが、やはり4人で遊ぶチーム戦が面白いです。パートナーとうまく意思疎通できたときの快感がたまりません。
ただし、このゲームは長期化しがちです。
足りなくてもマイナス、勝ちすぎてもサンドバッグと絶妙なプレイングが要求されるため、場合によってはお互いにマイナスになっていくことも多いです。
また、カードの強弱も、D、M、S、Wという見慣れないランクのため、初めはどれが強いのかちょっと迷ってしまいます。(ちなみにアルファベット順になっています)また、色違いノブの存在も曲者で、負けようと思って出したカードでうっかり勝ってしまうことがあります。
細かいルールも多いため、どちらかというとトリックテイキングに慣れた人向けのゲームです。
それから、砂時計がついているトリックテイキングはこれくらいものもでしょうね。(砂時計はスペシャルカードの灯台の効果時間を計るためについています)
自作スコアシート(エクセル)
・ロウボートスコアシート(4人用)
・ロウボートスコアシート(3人用)
タイトル | Rowboat |
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発行年 | 2009年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 60分 |
デザイナー | John Montague, Cristina Ramos, David Schiller |
BGGリンク | Rowboat | BGG |