シークレット:米ソ諜報戦はCIA、KGB、ヒッピーの3勢力に分かれて争う正体隠匿要素がある4~8人用のゲームです。ヒッピーは単独で得点が最下位ならば勝利、それ以外の場合は勢力の合計値が多い方の勝ちです。
シークレット:米ソ諜報戦について
勢力を示す正体トークンは人数+1つあり、各自に非公開で1つずつ配った後、残りの1つはテーブル中央に置かれます。ゲーム開始時に自分のトークンを確認できますが、それ以外は特に指示がない場合、正体を確認することはできません。
他に人物カードと弾丸カードをそれぞれシャッフルし、2つの山札を用意します。
ゲーム開始時に初期調査があります。どこまで情報を得られるかは人数によって変わってきます。
4人だと自分の正体のみ、5~6人だと自分の正体と右隣のプレイヤーの正体、7~8人だと自分、右隣、中央の3つの正体を確認することができます。
手番では山札から人物カードを2枚引き(同じ種類のカードが出たらそれを山札の底に戻してさらに引きます)、そのうち1枚を秘密裏にひとりに提示します。提示された方は、そのカードを受け取るか拒否するかを選びます。
受け取るならばその人物カードを自分の前に置き、効果を発動させます。拒否した場合は渡したプレイヤーがその人物カードを受け取り、効果を発動します。
人物カードは精神科医、二重スパイ、政治家、記者、外交官、探偵、科学者、殺し屋の8種類あります。カードにはカード名、即時効果、点数、含まれている枚数の4つの情報が書かれています。
即時効果には誰かと誰かの正体トークンを入れ替えるもの、誰かの正体トークンを見るもの、誰かに弾丸カードを渡すものなどがあります。
これを時計回りに繰り返していき、誰かの前に5枚(7~8人の場合は4枚)のカードが並べばゲーム終了です。まず個人の得点を合計し、この際にヒッピーひとりの得点が単独でもっとも低ければヒッピーの勝ちです。それでなければCIAとKGBの各勢力の得点を合計し、高いチームの勝利です。
上手く交渉して勝ち馬に乗る
今回7人で遊んでみました。
正体隠匿要素がありますが、ゲーム中に交換したりするので、人狼のように「あくまでも自分の正体はバラさない」という感じではありません。しかも7人で遊ぶと、ゲーム開始時、ひとりには自分の正体がバレているので隠し通すのは難しいです。むしろ積極的に仲間を探していって、いかに効率よく勝つかが基本になります。
面白いのがヒッピーの存在で、誰がヒッピーか分かると、とりあえず勝たせないために得点カードを渡すことになります。それを繰り返しているとヒッピーの得点が伸びていき「あれ?あのヒッピーを引き入れたら勝てるんじゃない??」となります。その結果、味方だったはずのひとりがリストラに遭います(笑)
そのため、陣営がコロコロ変わり、さっきまでは味方だったのに急に敵になるということも頻繁に起こります。
手番で出来ることはカードによって制限されるため運要素もあります。また、状況もコロコロ変わるので、どちらかというとパーティー寄りのゲームです。誰かの正体を推理する、というよりかは、上手く交渉して世を渡っていくという雰囲気のゲームです。
ゲーム本編とは関係ありませんが、正体トークンは陶製(?)でずっしりとした重みがあります。