マラカイボは17世紀のカリブ海を舞台に船団の船長として、探検を行ったり、諸国の争いに参戦したり、さまざまなイベントを解決していく1~4人用のゲームです。一方通行のボード上を1~7マス進めていき、4周するとゲーム終了です。
ストーリーカードを加えることで、少しずつゲームを変化させることができます。
マラカイボについて
ゲームボードを広げ、対応する場所に街タイルを置きます。
ボード上部の3カ国に対して所有権マーカーを置きます。
各プレイヤーは船ボードを受け取り、所定の場所にディスクを2枚ずつ置きます。これらはゲーム中に取り除かれることで下に書かれた効果が発動します。経歴カードを2枚受け取り1枚を選びます。その後、8枚の計画カードから4枚を選び、さらに1枚をボード上部の計画スペースに置きます。残った3枚は捨札にします。
手番では3つのフェイズを行ってから次のプレイヤーに移ります。
これを繰り返し、誰かが最終マスまでたどり着くと決算があります。
手番で行うこと

フェイズA:移動
船コマを1~7コマ移動させます。一方通行のため、戻ることはできません。
その後、止まったマスが街(大きな円)ならばタイルに描かれたアクションを、村(小さな円)ならば進んだマス数に応じて村アクションを行います。
他にクエストの遂行や助手アクションなどもあります。
フェイズB:アクション
アクションでは以下のいずれかを行います。
街アクション
街アクションの場合、タイルに書かれた資源を手札から捨ててアイコンで描かれたアクションを実行します。
村アクション
村アクションの場合、進んだマス数に応じて以下のアクションを自由な組み合わせで行います。
- 1金獲得
- カードの購入
- 手札をすべて捨てて2金獲得
クエストの達成
止まったマスにクエストタイルがある場合、条件を満たすことでクエストを遂行できます。
助手アクション
自分の助手コマがある場合、助手アクションが行えます。
フェイズC:手札の補充
手札上限までカードを補充します。
ラウンドの終了
誰かがゴールのマスまでたどり着くと、決算が発生します。その後、ラウンド終了処理を行い、次のラウンドに臨みます。
ラウンド4終了時は最終得点計算になります。
終了時の得点を加算し、もっとも得点の多いプレイヤーの勝利です。
かなり要素は多め

大まかな流れは上記のような感じなのですが、実際はかなり要素が多いです。どんどんカードを出していくタイプのゲームなので、誰がどんなカードを出しているかをすべて把握するのは困難です。
今回は4人で遊び、ルール説明と準備に1時間半ほど、そこからプレイに3時間ほどかかりました。
1~7マスを自由に進めるのですが、これがまた曲者で、今回は何マスで次は何マスと考え出すと、それだけで長考しがちです。また、街アクションは回数が限られているため、自分の手番になったときには、もうできないことも多いです。
個人ボードの船ボードは12カ所に対して2枚ずつディスクが置かれています。そこにある2枚を取り除くと、さらなるアクションが増えたり、即時効果があります。これをどういう順番で解放していくかも考えどころです。
また、3国に対する影響力はマジョリティ争いになっており、獲得した影響力や配置されたコマの個数によって得点が変わってくるため、この辺もしっかり抑えておく必要があります。
さらにカードは通常の効果としてプレイするか、左に描かれたアイコンの資源として使うかがあり、その使い分けも重要です。
このように、とにかく選択肢が多いです。
何マス進むのか、カードをどう使うのか、どの能力から解放していくのか、どの国の影響力を伸ばすのか、村アクションをどう割り振るか、戦闘するのか探検するのかなどなど、選ぶべきことが無数にあります。
1つ1つの要素はそう難しくはないのですが、こう選択肢が多いと頭をフル回転させないと思考が追いつきません。しかもそれを何時間も続ける訳ですから遊ぶ人を選びます。
やり応えは十分にありますが、ここまで要素が多いのはちょっと……と感じる人も多そうです。
この上さらに展開が変わるキャンペーンモードまであるので、好きな人はしばらく遊べそうですね。
タイトル | Maracaibo |
---|---|
発行年 | 2019年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 30~120分 |
デザイナー | Alexander Pfister |
