Stampede(スタンピード)は、19世紀の切手コレクターとなり、オークションで多くの切手を落札することを目指す3~4人用のゲームです。1番高値をつけた人が競り落としますが、値段は2番目に高かった金額になります。
Stampede(スタンピード)について
カードは14種類63枚です。それぞれ何枚ずつあるかはカードに書かれています。
各プレイヤーに黄色18個、赤色3個、青色1個の合計22個のダイスを配ります。青ダイスは6の目を上にして置いておき、他のダイスは隠しておきます。
終了条件を満たすまで、スタートプレイヤーから時計回りに手番を行っていきます。
ゲームの流れ
手番ではまず山札からカードを1枚めくります。カードは最大4枚までめくることができます。
手番プレイヤーがめくるカードを決めたならば、各プレイヤーは秘密裏に今回使用するダイスの数を決めます。最低でも2個以上のダイスを選ぶ必要があります。
ダイスを振り、目の合計値が入札額となります。
最大値が1人ならば、そのプレイヤーがすべてのカードを獲得します。複数人いたならば、全員が振り直します。
落札したプレイヤーは、今回2番目に合計値が多かったプレイヤーの入札額を銀行に支払います。落札しなかったプレイヤーはダイスを手元に戻します。
支払いはダイスで行います。黄色いダイスは1個6金です。それ未満の端数は青色ダイスによって管理します。
たとえば、入札額が15金だった場合、黄色ダイスを2個払い、青色ダイスの目を3つ減らします。青色ダイスが1を下回ってしまったら、黄色ダイスを1つ支払って、また目を6に戻します。
これを繰り返して、山札から「END」のカードがめくられると、そこでゲーム終了です。このときの競りは行いません。
得点計算
カードの種類によって計算方法が異なります。
A~G | もっとも枚数が多いプレイヤーがカードに書かれた得点を獲得します。タイだった場合、全員が同じ得点を獲得します。 |
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I・J | それぞれもっとも多く持っていたプレイヤーはペナルティとして、すべてを捨てます。タイだった場合は、全員が捨てません。 |
I~M | 1枚ごとにカードに書かれている得点を獲得します。 |
カードを落札した際、裏向きで獲得することができます。裏向きで獲得したカードは左下の数字が連番になるように並べ、その枚数によって得点が入ります。(複数セット可)
手元にあまった黄色ダイス・赤色ダイスは1個2点です。青色ダイスは0点です。
合計得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
ままならないスタンプオークション
振るダイスの個数は決められるものの、値段は決めることができないめずらしいオークションゲームです。また、二位価格封印入札のため、自分が高値をつけたとしても、もっと安い値段で落札することができます。
二位価格封印入札は、ヴィックリー・オークションともいい、実際に1870年代のイングランドで切手やワインなどのオークションで採用されていました。
ヴィックリー・オークション(Wikipedia)
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで40分ほどでした。
まず小箱の中に88個ものダイスが入っているのが、インパクト大です。各自22個ずつものダイスを使うのも、かなりめずらしいですね。
黄色ダイスがなくなると破産というのが頭にあったため、全員がそこまで強気なビッドをしませんでした。結果わたしはほとんどダイスをあらまらせたまま、終わってしまいました。
カードは裏向きで獲得しても得点につながるため、枚数で勝てなそうだなと思ったら、裏向きにして活かすことができます。
独特なのがダイスによる競りで、必ずしも数が多いほうが勝つわけではありません。
5個のダイスに対して、3個のダイスで勝つこともあるため、盛り上がります。
価格は2位の競り値のため、自分だけ突出して高くても、支払う金額はそれほど高くならないのも面白いです。
オークション(競り)系のゲームは序盤は相場がわからないことが多いです。スタンピードの場合、決めるのはあくまでダイスの個数だけなので、その分、気が楽です。
しかも、数を多く出したからといって勝てるわけでもないため、なかなか思い通りにはいきません。このあたりの運のバランスがかなり独特でした。
変わった競りゲームを遊んでみたい人におすすめです。
タイトル | Stampede(スタンピード) |
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発行年 | 2021年 |
プレイ人数 | 3~4人 |
プレイ時間 | 30~45分 |
デザイナー | mor! |