トスカーナ(トスカーナの城)は自分の領地を繁栄させる2~4人用のゲームです。地域ボードにタイルを配置していくことで、さまざまな効果を得ます。シュテファン・フェルトの「ブルゴーニュの城」のリメイクにあたります。
トスカーナ(The Castles of Tuscany)について
各プレイヤーは地域ボード3枚を受け取り、組み合わせて1つのボードにします。他にリファレンスとタイルを置き場を兼ねた個人ボードがあります。ゲーム開始時に正方形のボーナスタイル1枚を受け取ります。
得点ボードにはトラックが2種類ついています。オレンジのトラックが勝敗を決める得点トラックです。緑色のトラックはラウンド終了時に入る得点です。
ゲームは全3ラウンドです。
手番では3つのアクションのうち、いずれか1つを実行します。
アクションの種類
地域カードのドロー
山札から地域カードを引きます。
地域タイルの獲得
場に並んでいる地域タイル1枚を獲得して、個人ボードのタイル置き場に置きます。その後、個人ボードにある地域タイルを場に補充します。
地域タイルの配置
個人ボードのタイル置き場にあるタイルを地域ボードに配置します。このとき、タイルと同じ色のカードをプレイする必要があります。同色2枚を出すことで、好きな色として扱うことができます。
タイルを配置することによって、さまざまな効果が発動します。また、ボード上にある同色のマスすべてにタイルを置くとボーナス点が入ります。
地域タイルの種類
城(緑) | 地域タイル1枚を獲得 |
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都市(赤) | ボーナスタイル1枚を獲得 |
宿屋(青) | 六角形トークン1つを獲得 |
農業(薄緑) | 地区内の農業の種類により得点 |
採石場(灰) | 大理石1つを獲得 |
村(橙) | 労働者1つを獲得 |
修道院(黄) | 地域カード3枚を引く |
荷馬車(ベージュ) | 即時効果があるカードを引く |
ラウンドの終了
いずれかのプレイヤーの個人ボードにある地域タイルの山1つがなくなるとラウンド終了です。緑色のトラックの得点をオレンジのトラックに加算します。
ゲームの終了
3ラウンドが終わるとゲーム終了です。
もっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
簡略化されたブルゴーニュの城
六角形のタイルを配置していき、そのタイルの種類によって効果が発動するというブルゴーニュの城の流れを踏襲しています。そのため、ブルゴーニュの城を遊んだことがあれば、すぐに理解可能です。
ブルゴーニュの城との大きな違いはダイスを使わないことです。
ブルゴーニュの城では、ダイスを振り、その目に応じてアクションを行っていました。トスカーナでは自由にアクションを行える上、アクションも簡略化されています。ブルゴーニュの城はダイス目の操作ができるため、選択肢が多く、考える要素も多かったのですが、トスカーナはだいぶ選択肢が狭まり、テンポよく遊べるようになっています。
今回は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで1時間半ほどでした。
言語依存がなく、タイルの効果も個人ボードにアイコンで描かれているため、やることは分かりやすいです。また、欲しいタイルが場に並んでいないときは諦めるしかないので、長考せずに済みます。
要素が削られてスッキリした分、遊びやすくなっていますが、ブルゴーニュの城に慣れていると物足りなさを感じるかもしれません。
それでも「どのタイルをどの順番に取るか」という悩みどころがしっかりあり、1プレイの時間もそれほどかからないため、人に勧めやすいです。ルール量もほどほどで中量級ゲームとしてよくまとまっています。
タイトル | The Castles of Tuscany |
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発行年 | 2020年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 45~60分 |
デザイナー | Stefan Feld |
BGGリンク | The Castles of Tuscany |