タイムチェイスは3~6人用のトリックテイキングゲームです。タイムトラベルがテーマになっており、過去のトリックの結果を変えることができます。こうして3つのトリックを支配できるとゲームに勝利します。
タイムチェイスについて
カードは5スートで、各スートは1~13まであります。各プレイヤーはコントロールディスクとタイムマシーンカードを受け取ります。他にイベントトークン、トラベラーズポーン、燃料クリスタルがあります。
プレイ人数に応じてカードを抜きます。たとえば、4人で遊ぶ場合は各スートの1~4を抜いておきます。
各プレイヤーに10枚ずつ手札を配ります。残ったカードの1枚をめくり、それが切り札スートとなります。あまったカードは使用しません。
今回のイベントトークンを置きます。
イベントトークンは今回のラウンド数を表しています。
各プレイヤーは一斉にクリスタルを公開して、どのトリックに参加するかを決めます。0個ならば今のラウンド、クリスタルを使うごとに過去のラウンドに戻っていきます。
全員がどのラウンドに参加するかが決まったら、現在のラウンドからトリックを行っていきます。
切り札あり、マストフォローのトリックテイキングです。トリックに勝ったプレイヤーはそこにコントロールディスクを置きます。すでに他のプレイヤーがコントロールディスクを置いている場合は、それをそのプレイヤーに返し、自分のものと入れ替えます。
そのトリックで使われたリードのカードと、トリックに勝ったカードをイベントタイルの下に置いておきます。リードカードは縦、勝ったカードを横にして区別できるようにしておきます。
過去に戻ってトリックを行う場合は、すでに置かれているリードに従い、さらに勝ったカードよりも強いカードを出すことでコントロールディスクを置くことができます。
全員がトリックを1回ずつ行ったらクリスタルを2個ずつ補充して、新たなイベントトークンを置き、次のトリックを行います。
これを繰り返し、ラウンド終了時に自分のコントロールディスクを3つ置ききることができたプレイヤーがゲームに勝利します。または、10ラウンド終了時に2つのコントロールディスクを置いていて、より先のイベントトークンにディスクがあるプレイヤーがゲームに勝利します。
バッティングありのトリックテイキング
切り札ありのマストフォローですが、トリックテイキング感は薄いです。それよりもクリスタルを上手く使って、バッティングしないようにカードを出すことがゲームのキモになってきます。
過去のトリックはリードスートも勝利カードも決まっているため、1人で行くことができれば確実に勝つことができます。ただし、バッティングして同じところに戻ってしまうと、お互いにカードを出して勝利しなければなりません。
また、1ラウンドよりも前に戻ることで切り札を変えることができます。この辺りを上手く活用したいところですが、そこまで戻るためには多くのクリスタルが必要になるため、なかなか都合良くはいきません。
今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで40分ほどでした。
まず説明書がオリジナル用語満載なので、かなり分かりづらいです。全ルールを聞いた段階で、みんなが「???」となっていました。トリックテイキング用語に直せばそこまで難しくないのですが、世界観重視のため、いちいち用語を変換する必要があります。
実際にやってみた感じ、かなり運要素は高そうです。手札によってはどこに戻っても勝てないため、ただただカードを出すだけになります。都合がいい切り札に変えることができればまだいいのですが、クリスタルの数によってはそれもままなりません。
独自性はかなりありますが、トリックテイキングを遊んだ感はあまりないですね。
タイトル | Time Chase |
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発行年 | 2019年 |
プレイ人数 | 3~6人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | Jonathan Woodard (II) |