ティンダハンは3~5人用のトリックテイキングです。
もともとはフィリピーノフルーツマーケットというゲームに収録されていたゲームです。
ちなみにティンダハンとは、タガログ語で「屋台」のことです。
ティンダハンについて
ティンダハンには、5つのスートがあり、それぞれにフルーツが割り振られています。
フルーツは、バナナ、ドリアン、マンゴスチン、パイナップル、ランブータンの5種類があります。プレイ人数によって、用いる個数が異なり、3人で遊ぶ場合は、この中から3種類、4人ならば4種類、5人ならば5種類を使います。(どのフルーツを用いるかは自由です)
ティンダハンの大きな特徴は、手札からカードを出す以外の選択肢があるということです。
リードする場合は、
a:カードを1枚出す。
b:切り札マーカーを動かす。
という選択肢があり、
それ以外のプレイヤーには、
a:カードを1枚出す。
b:店員マーカーを置く。
という選択肢があります。
そのため、各自の手札の減り方が違ってくるので、毎回のラウンド数もハッキリとは決まっていません。
トリック自体は通常のマストフォローで行うのですが、この店員マーカーの存在が、このゲームのいいスパイスになっています。
場には、屋台カードが置かれています。
これはそのゲームで使う種類のフルーツのカードです。
得点計算時、その屋台にもっとも多くの店員マーカーを置いている人と2番目に多くのマーカーを置いている人は得点を得ます。
そして、獲得したトリック数も得点です。
逆に得点計算時に手元に残ったカードは失点になってしまいます。
そのため、トリックテイキングを行いつつ、陣取り(エリアマジョリティ)のエッセンスも楽しむことができます。
ゲームは、プレイしている人数と同じだけの回数を行うと終了です。
合計点数でもっとも得点の多いプレイヤーの勝利となります。
ティンダハンを遊んでみた感想
カードを出さずにマーカーを動かすことができるというのが何とも不思議なゲームです。
何度か遊んでみたものの、どの程度マーカーによるボーナスを目指せばいいのか、まだよく分かっていません。
得点は、
屋台にもっとも多くのマーカーを置いている +5
2番目に多く置いている +3
1トリック +2
手元に残った手札1枚 -1
となっています。(単位は万ペソです)
もっとも得点が高いのはマーカーの数なので、そちらを狙いたいところですが、そうするとカードを出す機会を失ってしまうため、手札が残ってしまいます。
かといってトリックに専念しようとすると、屋台の陣取りで他プレイヤーに多くの得点を取られていたりします。
そのときそのときの状況を見極めながらプレイしなければならない、ちょっと変わったプレイ感覚のトリックテイキングです。
※ちなみにティンダハンには、もう1つのゲーム「バストス」のルールもついています。
こちらはまだプレイしたことがないのですが、専用の価格表を使ったトリックテイキングのようです。