オルレアン:侵略は、オルレアンの1つ目の拡張セットです。2021年にEngamesから日本語版が発売されました。
オルレアン拡張:侵略(Invasion)について
オルレアン:侵略には、7つの新要素が入っています。
- 繁栄:基本セットの拡張
- 侵略:協力シナリオ
- 決闘:2人用シナリオ
- 要人:1人用シナリオ
- 首都ヴィエルゾン:1人用シナリオ
- 行商人:1人用シナリオ
- 新しい場所タイル
協力ゲームにしたり、2人用ゲームにしたりと、従来とは大きく内容を変える拡張セットになっています。
オルレアン拡張:侵略の繁栄について
今回はその中の1つ「繁栄」をプレイしました。
基本セットにいくつかの要素を足す内容で、いわゆる従来のオルレアンの正当な拡張といった感じです。
イベントの固定
もともとのオルレアンは各ラウンドで起こるイベントがランダムでしたが、繁栄では16ラウンドすべてのイベントの順番が決まっています。
そのため、先々を見通した計画が立てやすくなっています。
場所タイル
いくつかの場所タイルがなくなりました。
また、ゲーム開始時にランダムで1枚の場所タイルをもらえるようになりました。
公共事業
公共事業のボードが差し替えられます。
基本セットに入っていた公共事業ボードは使用しません。
新要素:大工
各自の個人ボードが拡大され、大工アクションを実行できるようになりました。黒か青のタイルを最大3個まで置くことができ、ゲームボード上の大工コマ(白)を移動させることができます。
大工コマは全員で共有するため、目的地によっては引っ張り合いが起こります。
新要素:建物の建築
建物カードが新たに加わりました。ゲーム開始時に持っており、条件を満たすことで公開することができます。その後、新たな建物カードを引きます。
建物カードには都市名、タイル、品物などが描かれています。大工コマを描かれている都市まで移動させると公開できます。
あとは、描かれているタイルや品物を置くと完成で、ゲーム終了時に得点が入ります。
要素が増えて得点の取り方に幅が広がった
今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで2時間ほどでした。基本はプレイしたことがあったものの、数年ぶりだったため、一通りすべてのルールを説明してもらっています。
基本のオルレアンでは、(拠点数+市民数)×発展レベルが主な得点源だったのですが、繁栄を入れると、建物だけでかなり得点が取れるようになりました。
ちなみに今回は発展レベルを無視して、品物を取りまくっていたプレイヤーが大差で勝利していました。
建物は最大で24点まであるため、複数枚達成できればかなり強いです。ただ、実際は品物を消費しているため、単純に額面通りの得点が増えているわけではありません。
建物を建てる際に、ゲームボード上に交易所を置きます。すでに置かれているところには置けないため、マップ上でのインタラクションが強まっています。
ルールの複雑さはそれほど変わらず、得点の取り方が増え、バランスが調整されているため、従来のオルレアンが好きな人ならば、間違いなく楽しめそうです。
オルレアンの拡張は5人まで遊べるようになっていますが、別売りの5人用拡張セット(Orleans: 5th Player Expansion)がないと5人で遊ぶことはできません。
タイトル | Orléans: Invasion |
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発行年 | 2015年 |
プレイ人数 | 1~5人 |
プレイ時間 | 90~120分 |
デザイナー | Inka Brand, Markus Brand, Reiner Stockhausen |
BGGリンク | Orléans: Invasion | BGG |