フォルム・トラヤヌムはトラヤヌス帝の記念碑「フォルム・トラヤヌム」の完成を目指す2~4人用のゲームです。プレイヤーは自分のコロニア(都市)を発展させながら、フォルム・トラヤヌムの建設に貢献します。作者はブルゴーニュや倉庫の街などの人気デザイナー、シュテファン・フェルトです。同作者の作品に「トラヤヌス」というタイトルが、ゲーム上は特に関連ありません。
フォルム・トラヤヌムについて
各プレイヤーは個人ボードを受け取ります。個人ボードのマスにはコロニアタイルが裏向きで配置されてます。コロニアルタイルには手番でもらえる資源が描かれています。
ゲームは全3サイクルで、各サイクルは4ラウンドに分かれています。
まず、トラヤヌスカードを3枚配置します。トラヤヌスカードには、各サイクルの終了後、どういった要素が得点になるかが示されています。
ラウンドの開始時、街路カードを2枚表にします。
街路カードにはアイコンが描かれており、それに対応する列か行にあるコロニアルタイルを取り、中身を確認します。その後、タイルの1枚を隣のプレイヤーに渡します。
手番になったら2枚のタイルのうち、どちらか一方を実行し、もう一方を捨てます。
タイルによって資源を獲得したら、次は建築です。
建物は色つきのものと、灰色のものの2種類があります。さらにそれぞれ4種類あるので全部で8種類の建物があります。対応する資源を支払い、個人ボード上に建物タイルを配置します。選んだ建物により、ボーナスを得点を獲得したりします。
タイルを選ぶ、建物を配置という流れを繰り返し、ゲーム終了時にもっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
要素多めのフェルトだが
上の説明はかなり省略しており、実際はだいぶ要素が多いです。
個人ボード上で能力を解放したり、労働者への支払いがあったり、資源を変換したり、広場での陣取り要素があったりと、要素盛りだくさんで、多くの人がイメージする「フェルトらしい」ゲームに仕上がっています。
わたしはフェルト作品は10作以上遊んでいるのですが、ここまで合わなかったのは初めてでした。
特にルールが難しい訳ではなく、やるべきことも分かるのですが、なんというか単純にワクワクしません。1ラウンドやってみて「え? これ本当に面白いのか?」という疑念が起こり、そのままゲームが終了しました。
今回は3人全員が初プレイで、ルール説明と準備に50分ほど、プレイには2時間ほどかかりました。
味でたとえると無味です。
別に強烈にマズいわけではなく、食べようと思えば食べられますが、食べたいとは思いません。ただただ味のないものを大量に食べている感じでした。
というわけで、恐らく二度とプレイすることはないでしょう。