Trick’n TROUBLEは3人専用の協力型トリックテイキングゲームです。プレイヤーは協力してDoc Crazyの野望を阻止することを目指します。梟老堂さんの「オツカイフクロウの苦労話」のリメイクで、イラストはアグリコラでお馴染みのクレメンス・フランツです。
Trick’n TROUBLEについて
赤、青、黄の3色が3~9まで、2色カードが3枚、3色カードが3枚あります。
その他に3つの難易度に分けられた任務カードがあります。
任務カードをレベルごとに分けて3つの山を作り、初期配置としてレベル1を3枚、レベル2を1枚、レベル3を1枚めくります。
数字カードをシャッフルして、各自に5枚ずつ配ります。残りは山札として置いておきます。
ゲームは全9ラウンドで、各ラウンドは6つのフェイズに分かれています。
1.任務カードの補充
公開されている任務カードが5枚よりも少ない場合、好きなレベルの山札から5枚になるまでめくって補充します。
2.手札補充
手札が5枚になるように補充します。
山札がなくなった場合、このフェイズを飛ばします。
3.手札交換(任意)
リードプレイヤーが左隣のプレイヤーに裏向きで1枚を渡します。カードを渡されたプレイヤーはそれを見てから、さらに左隣のプレイヤーに1枚を渡します。このとき、もらったカードを渡しても構いません。これを同様に繰り返し、リードプレイヤーにも1枚が渡されます。
4.任務カードの交換(任意)
公開されている5枚の任務カードから1枚を山札の下に戻し、好きなレベルの任務カードを1枚めくって場に加えます。
5.カードのプレイ
リードプレイヤーが好きなカードを1枚プレイします。以降、マストフォローのトリックテイキングです。2色カードがリードされた場合、どちらかでフォローします。3色カードでリードされた場合、好きなカードが出せます。
もっとも大きな数字を出したプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。同じ数字が出た場合は先出し勝ちです。
6.任務の達成
今プレイされたカードの各色の数値を合計します。それらが任務カードの数字以上だった場合、任務達成です。このとき、条件を満たしている任務はすべて達成することができます。
達成した任務カードを点数置き場に移動させます。
ゲームの終了
これを9ラウンドを行い、手札をすべて使い切ったらゲーム終了です。獲得した任務カードの得点を合計して、どんな結果になったのかを説明書に照らし合わせます。
みんな、察してくれ……!
通常ルールだと、すでにプレイしたカードが確認可能なので、どの任務がすでに無理なのかが分かります。それを踏まえて任務カードを交換できるので、だいぶ遊びやすいです。
エキスパートルールになると、任務カードの交換がなくなり、プレイしたカードも確認できなくなるので、かなりレベルが高くなり、運要素も高まります。
どちらかというとトリックテイキングに慣れている人向けのゲームです。
なぜそのカードを渡したのか、どうしてそのカードからプレイしたのかという意図が読めないと、高得点を取るのは難しいです。
トリックテイキングに慣れているメンバーで1回やってみましたが、30点というまあまあの結果でした。(評価でいうと真ん中くらい)
手札運はもちろんあるのですが、いかにして効率良く任務カードを達成していくかが重要なゲームです。
「それを出したということは、こういうことだよね?」
というのが分かるメンバーだとかなり楽しめるはずです。
個人的にちょっと困ったのがカードサイズです。トリックテイキングはスリーブに入れて遊ぶことが多いのですが、カードが7.5×10.5という特殊な大きさのため、合うサイズが見つかりませんでした。8×12のディクシットサイズだと、かなり大きかったので、もう少ししっくりくるスリーブが欲しいところです。