チューダーは手の形をしたコンポーネントがインパクト大の2~4人用のワーカープレイスメントです。ワーカーを配置して、宮廷内のコマを進めていくのですが、どのように得点が入るのかは、ゲームによって異なります。得点の入り方やタイル効果がカードの組み合わせによって決まるめずらしいゲームです。
チューダーについて
ゲームボードは両面仕様になっており、プレイ人数によって使う面が決まっています。ゲームボードのマスに陰謀トークン(黒)と影響力トークン(白)をランダムに配置し、さらにその上に7種類の党派トークンをランダムに配置します。
赤と緑のスコアリングカードと青いシナリオカードがあり、これにより今回のゲームではどのように得点が入るのか、また全何ラウンドなのかが決まります。
手には指輪をつけていくのですが、つけている色、つけている場所によって、できることが変わります。また、これはサマリー兼ついたてでもあります。
手番では廷臣コマを部屋の前の椅子に配置するところから始まります。
全員が椅子にコマを配置したら、それらを部屋の中に移動させます。この際、すでに部屋にいるコマが押し出されることがあります。
コマが部屋に着席したら、今度は貴族コマを置いていきます。この際、貴族コマが置かれなかった部屋のアクションは実行されません。
部屋は3つあり、それぞれに2種類のアクションが割り当てられています。
廷臣コマと貴族コマの配置が終わったら、今度はアクションを実行していきます。アクションはすでに配置しているコマをずらすことで発動します。廷臣コマはどちらか1アクション、貴族コマは両方のアクションが実行できます。
これにより、宮廷内のマスを進めていき、トークンや指輪、得点を獲得していきます。
シナリオで決められたラウンド数が終わるとゲーム終了です。最後に得点計算を行い、合計得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
毎回変わるゲーム性
どうしても「手」に目を奪われますが、それ以外もなかなか変わった点が多いゲームです。
今回の得点カードは割とオーソドックスなもので、廷臣コマが端までつけば得点、終了時に持っている同種のトークンにより得点というものでした。カードによってこの辺が大きく変わるので、遊ぶ度に違った展開になりそうです。
また、影響力トークンと陰謀トークンがどんな効果になるかもゲームごと違います。
ワーカーを配置して、後からその効果を実行するので、確かにワーカープレイスメントといえばワーカープレイスメントなのですが、プレイしている感じはあまりワーカープレイスメント感はないです。
むしろ、盤面に並べられたトークンを見ながら、どのように効率良く廷臣コマを進めていくかが重要なので、セットコレクションの意味合いが強いです。
今回は4人全員が初プレイで、ルール説明からプレイ終了まで2時間半ほどでした。
盤面がコロコロ変わるタイプのゲームなので、手番ごとの時間はかかりがちです。配置されているトークンが変わったり、持っていた指輪が奪われたりするので、他のプレイヤーの手番中に考えていたことができなくなっていることも多いです。
そして、1番の見所ともいえる「手」ですが、だいぶ倒れやすいです。紙製の上、指輪を何個もつけるので、バランスが悪く、今回は4人中4人がゲーム中に倒しました。
また、今回は貴族がいない部屋のアクションは実行されないというルールは一度も適用されませんでした。部屋が3つで置くコマが4つなので、4人プレイの場合、よほどじゃない限り起こらないのではという気がします。
カードによってゲーム性が大きく変わるのは面白い試みですね。これにより、どのくらいプレイ感が変わってくるのか気になるところです。