「ヴィドラッソ(Vidrasso)」は2人用のトリックテイキングゲームです。タロットの小アルカナか、トランプを使って遊ぶことができます。ストローマンというお互いに見えているカードが特徴です。
ヴィドラッソ(Vidrasso)について
使用するカード
タロットの小アルカナカードの1~9。
トランプの場合、4スート、A~9の36枚。
カードの強さ
強 A 2 3 … 8 9 弱
一般的なトランプゲームと逆で、数字が小さい方が強いです。
ゲームの準備
カードを1枚ずつ引き、数字の大きいほうがディーラーです。
ディーラーは各自の前に5枚ずつカードを配ります。カードは裏向きで横一列に並べます。このカードの中身は確認できません。
今度は今置いたそれぞれの上にカードを表向きで置いていきます。
この自分の前にある10枚のカードがストローマン(strawman)です。
その後、手札として8枚ずつカードを配ります。
ゲームの流れ
ゲームはどちらかが300点を取るまでラウンドを繰り返します。
各ラウンドは以下の順に進みます。
- ビッド
- プレゼント
- カードプレイ
- 得点計算
①ビッド
ビッドでは、切り札スートと切り札ランクを決めます。
最初のラウンドではディーラーではないプレイヤーが先にどちらかを決め、もう一方が残ったほうを決めます。
次のラウンドからは点数の低いほうが先にビッドを行います。
4スートのうち、いずれか1つが切り札スートになり、他のスートよりも強くなります。
A~9のうち、いずれか1つが切り札ランクになり、他の数字よりも強くなります。
ただし、切り札ランクは切り札スートにはならず、カードのスートに属します。
②プレゼント
手札8枚の中から好きなカードを1枚、相手に渡します。このカードは得点計算時に自分が獲得したものとして扱います。
③カードプレイ
最初のリードは、ディーラーでないほうから行います。
手札か表向きのストローマンの中から1枚選んでプレイします。ストローマンの下に裏向きのカードがある場合は、トリックの勝敗判定をしたあとにめくられます。
ゲームはマストフォローですが、切り札スートか切り札ランクのカードも出すことが可能です。
通常スート<切り札スート<切り札ランク
上記の順で強くなります。切り札ランクが2枚出された場合は後出し勝ちです。
トリックに勝ったほうがカードを獲得し、次のリードを行います。
④得点計算
17トリックが終わると得点計算です。
獲得したカードのランク(数字)がそのまま得点です。超プレイヤーの得点の合計は180点になります。
得点を記録し、どちらかが300点に到達するとゲーム終了です。より合計得点の多いプレイヤーの勝利です。
2人用トリックテイキング
ストローマンの存在が独特な2人用トリックテイキングです。
自分が何を持っているかがだんだんと明らかになっていくため、一般的なトリックテイキングにはないドキドキ感があります。
カードの強さが小さい順になっているのも独特で、慣れるまでは「あ、こっちだと負けるんだ」とうっかりミスすることも多いです。
得点が小さいカードほど強いため、いかに相手の高得点カードを奪うかがポイントになってきます。
ルール量もほどほどで、お互いに見えているカードによる駆け引きもあり、2人用ゲームとしてかなり好印象でした。
BGAでも遊べるため、気になる方はぜひプレイしてみてください。
タイトル | Vidrasso |
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発行年 | 2021年 |
プレイ人数 | 2人 |
プレイ時間 | 20~40分 |
デザイナー | Sean Ross |
BGGリンク | Vidrasso | BGG |