ウィーン舞踏会(ウィンナーワルツ)はダンスパートナーを見つけたり、ビュッフェを食べたりする2~5人用のボードゲームです。作者はお馴染みのクニツィアです。
ウィーン舞踏会(ウィンナーワルツ)について
ボード上には中立の人物タイルとビュッフェタイルが並んでいます。手番では、そこに自分の人物タイルを配置します。
配置できる場所は、まだ人物タイルが置かれていないところです。タイルを置くことで、そこにあるビュッフェタイルを獲得します。
人物タイルには男女があり、それぞれ0~5までの数字が割り振られています。この12枚のタイルが山札となります。
手札は1枚だけなので、配置したら1枚引くを繰り返します。
ボード上の人物タイルが四方を人物タイルで囲まれると、その中からダンスパートナーを選びます。選ばれるのは異性のもっとも数字が高い人物タイルです。
これで結ばれた2人はタイルが裏返され、所有者それぞれにその数字の合計値が得点として入ります。
他にはイベントカードがあり、これは0の人物タイルを配置したときに1枚めくられます。イベントはビュッフェタイルを交換したり、人物の位置を交換したりします。
ビュッフェタイルはセットコレクションになっており、終了時に5種類の食べ物1セットで5点になります。セットに使うのはタイル枚数ではなく、そこに描かれたイラストの個数なので注意しましょう。(タイルには1~3個の料理が描かれています)
12枚すべての人物タイルを配置し終えたらゲーム終了です。最後にビュッフェタイルのボーナスを加え、もっとも得点が高い人の勝利です。
パズル要素が強い陣取り+セットコレクション
手札が1枚固定なので、そこまで悩む必要がありません。そのため、運要素は強めです。
自分の人物タイル同士でパートナーを組ませると、自分だけに得点が入るので良さそうに思えますが、そうすると結局得点の総数が少なくなるのであまりよくありません。順位を見ながら、いろいろな人とパートナーを組んだ方が得点は多くなります。
「ここでこれを置くと、これとパートナーになるから得点的にはいいんだけど、このビュッフェタイルはあんまりいらないんだよなぁ」という葛藤があり、どちらを優先するかが悩ましいです。
また、数字と人物の容姿レベルが露骨に比例しており、0や1のタイルが誰とも組んでもらえないのを見ると、妙にリアルな感じがします。逆に低い数字が高い数字に選んでもらうと「うまくやったな!」と思います。
どういった場合にパートナーとなるのかのルールが最初ちょっと分かりづらいですが、他はシンプルでやるべきことも分かりやすいです。
遊んでみて新鮮さはそこまでありませんが、しっかりとした手応えのある佳作です。
タイトル | Wiener Walzer |
---|---|
発行年 | 2016年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 45分 |
デザイナー | Reiner Knizia |
BGGリンク | Wiener Walzer | BGG |