ウィングスパンは愛鳥家として、さまざまな鳥を敷地で飼う1~5人用のゲームです。170種類以上の鳥カードにはすべて異なるイラストが描かれています。さらにカードの種類が増える欧州の翼という拡張セットも登場しています。
ウィングスパンについて
各プレイヤーは個人ボードとアクションコマ、鳥カードと餌トークンを受け取ります。その後、鳥カードと餌トークンを合計5個になるように残します。また、ゲーム終了時に得点になるボーナスカードを1枚を選びます。
山札から3枚の鳥カードを引き、カードトレイに表向きで置きます。その後、各ラウンドでのボーナス条件をランダムで決めます。ダイスタワーにダイスを5個入れて、トレイの中に入れておきます。
ゲームは全4ラウンドです。
手番では以下の4種類のうち、いずれか1つを時計回りに行っていき、全員がアクションコマを使い切ったらラウンド終了です。
アクションの種類
鳥カードのプレイ
コストを支払い手札の鳥カードをプレイします。
鳥カードは住む場所(森林・草原・湿原)が決まっているので、該当する場所にカードを配置します。列の後半になるほど追加コストが必要になります。
餌の獲得
森林エリアのもっとも左側の空いているマスを参照して、そこに書かれた分だけ餌を獲得します。トレイから好きなダイスを取り、出目に対応した餌トークンを受け取ります。
その後、森に配置した鳥カードの「起動時」能力を右から順番に解決していきます。
産卵
草原エリアのもっとも左側の空いているマスを参照して、卵を獲得します。獲得した卵は個人ボード上にある鳥カードの上に置きます。(卵の色に意味はありません)
その後、先ほどと同様に草原エリアにある鳥カードの効果を解決します。
鳥カードの獲得
湿地エリアのもっとも左側の空いているマスを参照して、鳥カードを引きます。カードはトレイの上か山札の上から引くことができます。トレイのカードは手番終了時に補充されます。
その後、同様に湿地エリアの鳥カードの効果を解決します。
ラウンドの終了
1アクションにつき、アクションコマを1つずつ消費していき、全員がすべてを使い切るとラウンド終了です。
ラウンドボーナスを確認して、該当する順位にアクションコマを置きます。そのため、ラウンドが進むたびにアクション数が1つずつ減っていきます。
ゲームの終了
4ラウンドが終わるとゲーム終了です。
最終得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
さまざまなカードをプレイして拡大していく
まずコンポーネントが凝っています。鳥カードはきれいなイラストですし、ダイスタワーが餌箱を模していたり、カードを入れるフタがカードのトレイになっていたりと、雰囲気がとてもいいです。この見た目だけで人気がでるのが納得です。
さまざまな効果のカードをプレイしていくタイプのゲームで、起動時効果はそのアクションを行うたびに毎回発動するため、どんどん効果が強力になっていきます。他プレイヤーへの攻撃要素などはなく、自分の思うように拡大していくことができます。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで1時間半ほどでした。初回だとカードを引くたびにテキストを読む必要があるため時間がかかりますね。似たような効果も多いため、何度かやればもっと短時間で終わりそうです。
手番でできることが4種類しかなく、例外処理などもないため、とても遊びやすいです。カードを出していくことで、能力が増えていくだけでなく、アクション自体も強くなっていくため、後半になるほど大きく拡大していくことができます。
また、得点の取り方が鳥カード、卵、蓄えた餌、ラウンド終了時、ボーナスカードといろいろあるため、それぞれが独自路線で進めることができます。
ただし、カードの強弱があるため、序盤で強いカードが引けるかどうかで大きく差がでつきそうですね。その辺の引き運が気にならなければ、考えどころがしっかりあるいいゲームだと思います。
どんどんカードを出していくので、テラフォーミングマーズが好きな人にもウケそうですね。
タイトル | Wingspan |
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発行年 | 2019年 |
プレイ人数 | 1~5人 |
プレイ時間 | 40~70分 |
デザイナー | Elizabeth Hargrave |