ノイタミナ枠で放映されていたアニメです。
録画したままだったのをまとめて一気に見ました。
話のあらすじ
「ナイン」と「ツエルブ」の2人の少年は、スピンクスと名乗りテロ行為を行います。
動画による予告をし、警察を翻弄しながら、さまざまなところで爆破を行っていきます。
また、彼らは高校で三島リサという少女と会い、あることがきっかけで行動を共にすることになります。
元捜査一課である柴崎は動画の謎を解きつつ、スピンクスたちのテロ行為の意図を考えます。
そこにハイブという少女がアメリカから加わります。
ハイブはナインたちと馴染みがあり、警察に圧力をかけながら、執拗にナインを追い詰めようとします。
果たして、ナインとツエルブがテロを行う本当の目的とは?
そして、彼らは一体何者なのでしょうか。
感想(多少のネタばれ含む)
非常にきれいなビジュアルです。
印象に残るカットも多く、音楽も素晴らしいです。
ストーリーも徐々に謎が明らかになっていく展開で、ナインやツエルブなどのキャラクターも魅力的です。
後半まで見続けていると、浦沢直樹のモンスターが思い浮かびます。
ストーリーが似ているわけではないのですが、ある設定がかなりそのままです。
恐らくモンスターを読んだことがある人は、それについて思い当たったと思います。
一通り見終わった感想は
「2時間ものの映画のようだな」
というものです。
恐らくエピソードを端折っていけば、十分にきれいにまとまると思います。
最後に事件から1年後のエピソードが少し加わるのも、いかにもそれっぽいです。
また、個人的に引っかかったのは三島リサの存在です。
今作でいえば、ヒロインにあたるわけですが、あまりその存在価値が見いだせませんでした。
特に大きく役立つ訳でもないし、むしろいない方がいろいろなことがスムーズに回ったような気がします。
もちろん、それだとストーリーに起伏がなくなってしまうということも分かりますが。
目立った特徴があるわけでもなく、優れた能力があるわけでもありません。
学校でいじめられていて、何とか現状を抜け出したいと思い、仲間に加わるわけですが、ほぼ足を引っ張るだけで終わってしまいます。(ハイブからも同様に言われています)
等身大の女子高生ということで、一定の層から支持を得られるのでしょうか。
全体を通してみると、普通に楽しめはするものの、物語がちょっとイマイチかなと感じる作品でした。
ただビジュアル的なセンスがすごく感じられるものなので、そういうのが好きな人にはおすすめです。