世界の七不思議(7WONDERS)はカードドラフトによって文明を築いていく3~7人用のゲームです。文明を築くゲームの中では時間もかからずサクサク進むため、繰り返し遊ぶのにもちょうどいいです。人気作のため拡張もいくつか発売されており、2人用の世界の七不思議 デュエルも出ています。
世界の七不思議について
各プレイヤーはどの七不思議ボードを担当するかを決めます。ボードは両面仕様になっており、A面とB面で能力が違います。
ゲームは第Ⅲ世代まであり、第Ⅰと第Ⅱ世代は人数によってカードが固定、第Ⅲ世代は何枚かある紫のギルドカードがランダムで加わります。
各世代の開始時、プレイヤーは7枚のカードを受け取ります。カードを受け取ったら、以下の3つのアクションのうち、どれかを全員が同時に実行します。ひとつアクションを行ったならば、残ったカードを裏向きのまま隣に渡します。
・カード建造物の建造
手札からカードをプレイします。カードには無料で置けるもの、コストがかかるもの、特定のカードがすでに出されていれば無料で建てられるものなどがあります。
・七不思議の建造
自分のボードに描かれたコストを支払い、建造物を一段階進めます。この際、カードは裏向きにボード下に置かれるため、どのカードが使われているのか、他のプレイヤーには分かりません。
・カードを捨てる
1枚カードを捨ててコイン3を受け取ります。
これを1アクションずつ、6アクションを行うと世代が終わります。7枚中6枚を使うので、最後の1枚は使われずに捨てられます。
世代の終わりには交戦があります。交戦は両隣のプレイヤーと軍事シンボルの数を比較します。勝った場合は勝利トークンをもらい、負けた場合は敗戦トークンを受け取ります。勝利トークンは世代により1点、3点、5点と増えますが、敗戦トークンは常にマイナス1点です。
第Ⅲ世代の交戦が終わるとゲーム終了です。
勝利ポイントを合計し、もっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
自分が欲しいものを優先するか人に渡したくないのを優先するか
基本的には1枚を選んでアクションを実行するだけなので、すべきことはシンプルです。資源も常に産出されていて、減ったりもしないので、リソース管理もそこまでシビアではありません。資源は隣のプレイヤーから購入することもできます。
得点の取り方がいろいろあり、どれを重視するかが悩ましいです。
「このカード、自分には大した意味はないんだけど、隣に取られるとマズい」といったシーンが出てくるので、自分か相手どちらを優先するかでプレイングが変わってきます。相手に取らせないために捨てたりもできるので、その辺の駆け引きが楽しいです。
世界の七不思議は「指導者たち」「都市」「バベル」と拡張が出ているのですが、わたしが所有しているのは指導者たちのみです。指導者たちを入れると36枚のリーダーカードが加わり、それをプレイするフェイズが増えます。リーダーの能力が多様なので、だいぶ展開が豊かになります。
カードを並べることで自分の文明が拡大している雰囲気が手軽に味わえます。プレイ時間も30~40分ほどなので「今度はこっちのやり方を試してみようかな」となりやすいです。
数々のゲーム賞を受賞している名作でもあるので、ぜひ一度は遊んでみて欲しいですね。