アゴラは古代ギリシャを舞台にした2~4人用のワーカープレイスメントです。ワーカーに弁論能力がそなわっており、その数字によってアクションの優先順位が決定します。ただし、配置は裏面で行うため、誰がどれを置いたのか推測しつつ、アクションを選択する必要があります。
アゴラについて
各プレイヤーは個人ボードとワーカーのタイルを5枚ずつ受け取ります。ワーカーには弁論能力があり、その数値を個人ボードで管理します。他に裁判のときに使用するトークンがありますが、これは左隣のプレイヤーに自分の分を持ってもらいます。
ゲームボードには5種類のアクションスペースがあります。
1.資材の獲得
木材、粘土、大理石のいずれかの資材を得ます。もらえる枚数は早い者勝ちというわけではなく、配置した順番に2⇒1⇒1⇒2⇒1といった感じになっているので、相手の動きをよく見つつ、配置する必要があります。
十分な資源がサプライにない場合、弁論能力が高い方から資源を取っていきます。
2.資材の交換
ボードに記されたレートで資源を交換します。
3.弁論能力を上げる
資源を消費して弁論能力をあげます。
資源の獲得同様、マスによってあがる数値が異なります。ただし、コストはすべて資源1枚のため、こちらも誰が先に置くかのガマン比べになります。
4.裁判
市場にいる業者に対して、裁判を行います。有罪か無罪かによって、得点や資源を得たり、得点を失ったりします。
5.記念碑の建設
ボードに記された資源の組み合わせを支払い、記念碑のマスを1段階あげます。
これを全員のワーカーを使い切るまで行い、ラウンド終了です。スタートプレイヤーは時計回りで交代していきます。
以下の終了条件のうち、いずれかを満たしたら、そのラウンドを最後まで行い、ゲーム終了です。
- 誰かのワーカー2人の弁論能力が最大値になった。
- 誰かが記念碑を最大まで建てきった。
- 業者が6人有罪になった。
最終得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
置きたくないけど置かざるをえない
自分が置くと、次のプレイヤーが得をすると分かっていながらも、やらなければ先へと進めないため、渋々ワーカーを配置しなければなりません。これを全員が交互にやっていく感じになります。
裁判の処理だけちょっと複雑ですが、それ以外はオーソドックスなワーカープレイスメントです。
ワーカーを裏向きに配置するというのがポイントで、これにより読み合いが発生します。「あの人はAをあそこに置いたはずだから、こっちに自分のBを置けば資源がもらえるはず」ということを考えつつ、順番にワーカーを配置していきます。
テキスト効果やイベントなどもないため、基本的にすることは、5つのアクションのうち、いずれか1つを選んでいくだけです。
そのため、展開は非常に地味です。
その辺りをシンプルで良いと捉えるか、淡泊すぎて物足りないと捉えるかで評価が変わってきそうです。