「アルタイ:文明の曙」は、遙か太古の神話時代を舞台にしたデッキ構築型の2~4人用のゲームです。手番ではカードをプレイすることでアクションを行い、資源を集めたり、技術を得たり、他プレイヤーに攻め込んだりしていきます。
アルタイ:文明の曙について

ゲームには「大地の民」「エルフの民」「火の民」「小さき民」の4種類が登場し、それぞれ初期デッキが異なります。
資源は「食料」「木材」「金属」「石材」「文化」の5種類です。
サプライとして並んでいる実績カードは、レベル1・2は永続効果を、レベル3は終了時に得点をもたらします。
アクションカードは毎ゲーム、全種類固定です。
このゲームでは終了条件を満たすまで手番を繰り返します。手番では手札からアクションカードをプレイして、以下のアクションを好きな順番で任意の回数行うことができます。
アクションの種類
資源の生産
アクションカードをプレイして、資源を生産します。「集積」「保管」を選んだ場合は、資源を対象のカードの上に置きます。
「集積」は、場のカードの上に資源を置いていき、すべての資源がそろうと効果を解決し、捨て札にします。「保管」はカードの上に資源を置いておき、任意のタイミングで使うことができます。資源を使うと、そのカードは捨て札になります。
カードの中には、対応するエリアに入植地があると、資源を多くもらえるものもあります。
カードの取得
資源を支払い、新しいカードを取得します。取得したカードは捨て札の山に置かれます。また、一手番に同じ名前のカードを取得することはできません。
入植地の建設
入植地の効果を持つカードをプレイすることで、入植地を建設します。建設できる場所は、すでに自分の入植地があるエリアか、自分の入植地があるエリアに隣接し、なおかつほかのプレイヤーのコマがないエリアです。
1つのエリアには最大4つまで入植地を置けます。
戦闘
攻撃アイコンが描かれたカードをプレイすることで、戦闘を開始することができます。一手番の間に、同じエリアから同じ目標のエリアに対して戦闘を行うことはできません。
【攻撃を行うエリアに配置されている入植地の数+攻撃アイコンの数】が【目標エリアに配置されている入植地の数+防御アイコンの数】を上回れば戦闘に勝利します。
戦闘に勝利した場合、相手の入植地コマ1つを受け取ります。(ゲーム終了時に得点になります)
実績の開発
ディスプレイから実績カードを1枚獲得し、その上に1つ以上の対応する資源を置きます。実績はレベル1から3まであり、上のレベルのカード枚数が下のレベルのカード枚数を上回ることはできません。
そのため、レベル2のカードを2枚以上持つためには、レベル1のカードも2枚以上完成させておく必要があります。
対応する資源をすべて置けば実績が完成します。その時点で、カードに書かれた効果が発動します。
2枚以上の実績を同時に開発することはできないため、開発途中で新しいカードを獲得した場合、すでに開発中のカードは捨てなければなりません。ただし、レベル3のカードは捨て札にできないため、必ず完成させる必要があります。
ゲームの終了
以下の条件を1つでも満たした場合、そのラウンドを最後まで行いゲーム終了です。
- 誰か1人でも配置できる入植地コマが1つもなくなった
- ボード上から1人以上のプレイヤーの入植地コマがすべてなくなった
最終得点計算を行い、もっとも合計点が多いプレイヤーがゲームに勝利します。
デッキ構築+勢力争い

デッキ構築をしつつ、盤面で勢力争いを繰り広げるゲームです。
今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで2時間ほどでした。
手番はオーソドックスなドミニオンタイプで、手札を持ち越すことができません。また資源も持ち越せないため、なかなか欲しい組み合わせの資源が手に入らないことも多いです。
手番終了時に未使用の資源はすべて捨てることになるのですが、これをコインに替える選択ルールもあります。以降のターン、5コインで好きな資源1つが手に入るため、初めからこのルールは入れたほうがよさそうです。
また、初回生産特典として「アルタイ:船乗り」拡張パックが入っています。この拡張を入れると、海をまたいで攻撃ができるようになります。
アクションカードは固定ですが、偉業カードはランダムで3枚サプライに並ぶため、そこそこ運要素もあります。同じ偉業カードは入手できないため、欲しいカードがなくて結局資源を捨ててしまうこともありました。
マップが狭いため、4人で遊ぶと中盤からどんどん戦闘が発生します。領地を広く持っていると資源が多く手に入りやすくなり、終了時の得点も増えるのですが、その分、守りづらくなります。
今回わたしがまさにその通りで、結局2方向から攻撃され、最大時の半分くらいまでにエリアを減らされました。シンプルな直接攻撃があるゲームなので、遊ぶ人を選ぶ感じはしますね。
アイコンはそこまで多くないですが、用語が独特なので初回は注意が必要です。「記録」「集積」「充足」など、初見ではどういった効果かわからないものもあるため、プレイ前によく確認しておくことをおすすめします。
実際に遊んでみた感じ、やはり4人で遊ぶのが面白さを実感しやすそうです。ちなみに2~3人で遊ぶ場合は、使用できないエリアが出てくるため、まったく戦闘が起こらないということはなさそうです。
デッキ構築が好きで、直接攻撃に抵抗がない人におすすめのゲームです。
タイトル | Altay: Dawn of Civilization |
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発行年 | 2024年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 45~90分 |
デザイナー | Paolo Mori, Ole Steiness |
BGGリンク | Altay: Dawn of Civilization | BGG |